■韓国のマイナンバーカード「住民登録証」
アンニョンハセヨ〜!日置市国際交流員のアルムです。皆さん、マイナンバーカードはもうお持ちですか?2016年から交付されたマイナンバーカードの保有率が7割を超えたそうですね!実は韓国にもマイナンバーカードのような身分証があります。その名は「住民登録証」、略して「民証」といいます。今回は韓国の民証についてお話します。
○保有率は?
韓国では、法律で17歳以上の国民に住民登録証の保有が義務付けられています。そのため、17歳以上の保有率はほぼ100パーセントを誇ります。17歳になると発行通知が届きますが、通知を受け1年以内に発行しないと罰金が科せられます。
○何が記載されているの?
(1)名前:ハングルと漢字で記載されている(2)住民登録番号:出生申告の際、付与された番号(3)住所(4)発行日(5)市町村長(もしくは区長)の押印*背面には右手親指の指紋が表示されます。
○住民登録証制度制定のきっかけは?
人口動態を把握するためでもありますが、決定的なきっかけになったのは1968年1月21日に起きた北朝鮮による青瓦臺(ちょんわで:当時の大統領官邸)襲撃未遂事件です。事件後北朝鮮からのスパイを見分けるために急ピッチで発行の準備が進み、同年の11月には交付が開始されました。
○初めて交付された人は?
当時の韓国大統領の朴正熙(ぱくちょんひ)さんです。青瓦臺(ちょんわで)を管轄する住民センター(韓国の村単位の行政機関)で1968年11月21日に交付されました。住民登録証は現住所を管轄する行政機関でしか発行ができなかったのですが、2022年からは全国すべての行政機関で発行が可能になりました。
○番号はどう決まるの?
13桁で、最初の6桁は生年月日です。それからハイフンを入れて、7桁目は性別を表します。1900年から1999年生まれまでは男が1、女は2、2000年から2099年生まれまでは男が3で女は4を付与されます。8から11桁目までは出生申告をした地域番号が付与されるため、残りの2桁だけが誰も推測できない完全なる個人番号だといえます。
韓国の民証の話はいかがでしたか?余談ですが、韓国ではお酒やたばこを購入する際に、住民登録証の提示を要求することができます。30代になってからは一度も提示の要求を受けたことがなく、とても寂しい気持ちです。それではまた次回に…
ト・マンナヨ(また会いましょう!)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>