毎月1校日置市内の公立小・中・義務教育学校の特色ある教育をご紹介します。
■日置市立 東市来中学校
創立:78年
校訓:学・道・錬
生徒数270人 教職員数29人 学級数11(その内特別支援学級4)
○郷土の偉人「永山在兼氏」を縁とする交流活動
本校は、旧東市来町唯一の中学校として創立78年の伝統を誇り、「東中」として親しまれています。令和5年度に上市来中学校と統合した本校は、「新生・東市来中学校の創造」を掲げ、現在、マレーシア・スバンジャヤ市の中学校とのオンライン交流などを新たに進めています。また、日置市と姉妹都市盟約を結ぶ北海道弟子屈町の弟子屈中学校、川湯中学校との交流を1990年以来継続しています。交流のきっかけとなったのは、旧東市来町出身で北海道釧路土木派出所長として活躍した「永山在兼」氏。本校では、1年生のひおき学の授業で永山氏について学習します。永山氏は大正から昭和初期にかけて、困難を極めた弟子屈と阿寒湖畔を結ぶ「阿寒湖横断道路」の建設という大事業に尽力しました。阿寒国立公園の基礎を築いた郷土の偉人をたたえ、1983年に旧東市来町は弟子屈町と盟約を結びました。今年度は、1月8日に、弟子屈中学校、川湯中学校の生徒8人が東市来町を訪問し、本校生徒宅でのホームステイを通して交流を深めました。1月10日に本校で実施した交流授業では、3校それぞれが地域や学校の紹介を行い、両町の風土や文化の違いに触れ、見聞を広げました。短い時間ではありましたが、交流活動を通して親睦を深めることができました。来年度は、本校生徒が北海道弟子屈町を訪問する予定です。
永山在兼氏が架け橋となって紡いだこのご縁を、これからも若い世代がしっかりと守り、末永く引き継いでいきたいと思います。
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