■県下一周駅伝に考える
2月15日からの5日間、県内をぐるりと回る世界最長の駅伝大会、県下一周駅伝が開催されました。いちき串木野市と日置市で構成する「日置」チームは、一昨年の優勝を経た昨年は6位となり、今年はBクラスでの参加となりました。この原稿を執筆しているのは2月18日。県下一周駅伝の4日目を終えた時点です。4日目を終えた今日現在、日置チームは総合3位。2位の鹿児島との差は5分53秒という状況で、すでに昨年の総合順位は大きく更新できる見込みです。
今回の日置チームの躍進は、強力なエースはもちろんのこと、ベテラン選手たちの粘り強い走り、若手選手たちのハツラツとしたフレッシュな走り、それらすべてがしっかりと嚙み合ったことから生まれたように感じます。大崩れしないこと、たとえ調子が悪くても調子が悪いなりにしっかりと走りをまとめること。これが出来るチームは強いと改めて感じた4日間でした。明日は最終日。この「広報ひおき3月号」が発行される頃には結果がすべて出ているばかりでなく、すでに選手たちは来年に向けた決意を新たにしている頃と思います。市民の期待を一身に背負って頑張ってくれたすべての選手に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
私も地元入りする選手を現場で応援しました。10キロメートル以上の長距離をすごいスピードで駆け抜ける選手たちの気迫に、逆にこちらが応援されているような気持になりました。自分たちの地域を県内のトップランナーが走る。そしてその舞台に、自分たちの地域を代表してチャレンジする挑戦者がいる。このことの意味を改めて感じる時間でした。
県下一周駅伝は、公道を走ることもあり、警察や各関係機関が総力を挙げて開催をバックアップしてくださっています。全国各地でマラソン大会の運営が休止になったり、終了したりする例が増えていますが、これは人口減少だけでなく、公道を使ったイベントの開催自体が難しくなっていることも背景にはあるようです。あらためて、大会運営に関わってくださった多くの皆さまに、この場を借りて御礼申し上げます。
日置市長 永山由高
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