■マレーシアのお楽しみの月「ラマダン」
アッサラーム・アライクム!少しずつ暖かくなり、春らしさが感じられる季節になりましたね。
皆さんは「ラマダン」を知っていますか?よく「断食」のことを「ラマダン」と言いますが、実は違います。太陽暦を使う日本と違って、イスラム教では太陰暦の「ヒジュラ暦」という暦を使います。この「ヒジュラ暦」、実は毎月の名前が決まっていて、9月の名前が「ラマダン」なのです。イスラム教徒は9月に断食を行うので、断食を行う月という意味で「ラマダン」と言われます。(ちなみに断食はアラビア語で「サウム」で、マレー語で「プアサ」といいます)
今年のラマダンは西暦にすると2月28日から3月29日までで、毎年11日ずつ早くなります。ラマダン期間中は日の出から日没まで食べ物や飲み物をとることができませんが、この辛さを世界中のムスリム(イスラム教徒)が同じ時期に実践することで、貧しい人たちを思いやり、精神を清め、信仰をより深めることができる大切な期間なのです。ただ、ラマダン中の断食はダイエットにも効果があるんですよ!僕は日本に来てから初めて家族そろってラマダンを迎えています。一年中暑いマレーシアに比べると、日本で迎えるこの時期のラマダンは暑くなく、喉も乾かないので断食を行いやすいです!ただ唯一、マレーシアにあって日本にない恋しいもの、それは「バザールラマダン」です。
バザールラマダンは断食月限定の市場で日没後に多くの人々が訪れます。伝統的なマレー料理であるナシレマやチキンライス、甘いクエ(マレーシアのお菓子)、現代的な多国籍料理など多彩な食べ物が手頃な価格で買えるので、地元のムスリムだけでなく中華系・インド系のマレーシアの人々や観光客にも大人気!バザールラマダンはマレーシアのあちこちで開催されていて、一番大きいバザールラマダンでは、なんと500メートルの長さに約300台の屋台が並ぶところも!訪れる人も多く、大大大行列!
ラマダンが明けるとハリ・ラヤ・プアサという断食が明けたことを祝うお祭りが盛大に行われます!自宅をオープンハウスにして親族や友人たちと盛大に祝うマレーシアで一番大きなお祭りで、マレーシア人にとって一番楽しみな行事です!
マレーシアに行かれたらぜひ、ハリ・ラヤ・プアサに参加して特別な魅力を体験してみてください!それでは、ジュンパラギ!!
国際交流員 ユザイリさん
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