うがみやぶら~!今回は、地域活性化企業人として企画振興課に所属している藤原宗徳さんの活動報告を紹介します。
※地域活性化企業人
三大都市圏に所在する企業が地方自治体に一定期間社員を派遣し、専門的なノウハウや知見を活かし、地域活性化を図る取組み。
◎藤原 宗徳(ふじわらむねのり)
昭和37年5月22日生まれ
株式会社DGキャピタルグループ在職
◆知名町での暮らし
令和5年7月、愛知県瀬戸市から知名町の脱炭素地域づくり事業のお手伝いのために単身赴任で来島し、1年が経ちました。沖永良部島の豊かな自然と人々の温かさに触れながら、少しずつ地域の文化や生活にも馴染んできました。日々の活動を通じて、島の美しさや魅力を再発見する機会が多く、学びの多い1年でした。
※脱炭素地域づくり
脱炭素を通じて地域課題を解決し、地域の魅力と質を向上させる地方創生に貢献する取組みのこと。
◆活動報告
私の主な業務は、町民の皆さまに脱炭素の意義や具体的な手段をわかりやすく説明することや、そのための資料作りです。昨年度は知名町議会の「ゼロカーボンアイランドおきのえらぶ事業調査特別委員会」に招致され、議会では事業目的や課題について説明させていただき、皆さまのご理解を得ることができました。
また、町内のイベントにも積極的に参加し、地域の方々との交流を深めることができたのも大きな成果です。さらに、島のお店や観光スポットをグーグルマップに掲載し、島外からの観光客にも知名町の魅力を発信する活動も行っています。
※ゼロカーボンアイランド おきのえらぶ事業
持続可能な社会を実現するために私たちのライフスタイルを見直し、脱炭素化を目指すべく再生可能エネルギーを導入することで、安心して住み続けられる沖永良部島になるよう施策を展開する取組み。
◆エピソードや挑戦
私の役場での役職名は「エバンジェリスト」です。これはもともとキリスト教の「伝道師」に由来する言葉で、複雑な仕組みや考え方をわかりやすく伝える役割を持っています。そのため、再生可能エネルギーの仕組みや課題について、イラストや視覚資料を用いながら、子どもから大人まで理解しやすいよう工夫を重ねています。
また、町の公務とは別に、スリランカで開催されたアジア開発銀行の国際的な会議で講演する機会をいただき、知名町の脱炭素への取組みを紹介しました。こうした国際的な場で知名町の活動をアピールすることで、世界にも町の取組みを知ってもらえるため、今後も積極的に発信していきたいと考えています。
◆成果と今後の展望
昨年度は主に議会議員の方々への説明を行いましたが、8月の議員選挙で新たに選出された議員の方々にも、必要に応じて同様の説明を続けていく予定です。さらに、広く町民の皆さまにも事業の主旨を理解していただけるよう努めて参ります。
また、地域通貨の構築、新しい農業や水産業の取組み、商流の拡大、定住促進住宅の開発など、インターネットやデジタル技術を活用した町の取組みをサポートしていきたいと思います。
◆感謝の言葉
産まれてからこれまで、一度も訪れたことのなかった沖永良部島に赴任し、初めての環境に戸惑うこともありましたが、役場の同僚や地域の皆さまの支えがあったおかげで、無事に1年間活動を続けることができました。日々の業務を通じて、地域の皆さまの優しさやご協力いただける環境の大切さを実感しています。
これからも知名町の一員として、地域に貢献しながら成長していけるよう努力して参ります。皆さまへの感謝の気持ちを込めて、しったいみへでぃろど〜。
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