文字サイズ
自治体の皆さまへ

歴史創作劇 「えらぶの西郷さん・前田正名と正名字」の舞台を終えて

4/15

鹿児島県知名町

11月10日、和泊中学校あかね文化ホールで公演された「歴史創作劇 えらぶの西郷さん・前田正名と正名字」は満員の大盛況で幕を下ろしました。
舞台は、幕末に薩摩藩の西郷隆盛が沖永良部島へ流された話から始まり、布衣の農相と呼ばれた薩摩藩士「前田正名」と字名の由来となった正名字との物語を字民が特別出演して披露されました。
脚本を描いたのは、鹿児島県庁からの出向で建設課に勤めている夏迫裕作さん。
今回は、初の試みを成し遂げた感想を紹介します。

《夏迫 裕作》
1975年3月24日生まれ(49歳)
知名町役場建設課(鹿児島県庁所属)
特技・趣味:テニス
主な資格:一級建築士、特定建築基準適合判定資格者

▽経緯
H29年:フリー役者としてデビュー
R元年:生還~島津義弘~ 出演
R2年:NPO法人かごっま弁協会の助っ人で田皆校区の子供たちと交流
R3年:「維新演劇シアター」で主役に抜擢されるも、知名町への出向が決定し断念
R4年:知名町へ出向し、島内で活動している劇団がじゅまるへ入団
R5年:「歴史創作劇えらぶの日本復帰運動」の主演を務める
R6年:「歴史創作劇前田正名と正名字」脚本作成

◆知名町を知るためにはじめた字の歴史の勉強
まずは、令和6年11月10日に発生しました大雨により被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。そしてそのような悪天候の中、劇団がじゅまる公演に来てくださった方々に心から感謝申し上げます。

3年ほど前に知名町に来た私は、知名町を知るため町誌を読み、知名という名前の由来や各地域の歴史・農業・文化などを学びました。

その中で、「正名」という地名が薩摩の隠れた偉人前田正名と同じだなとは思っていたのですが、町誌にはそのような記載もなく、正名字の歴史に関する記述が心に引っ掛かっていました。「もともと正名という字名ではなかったんだ…」と。

◆地域で続けられる舞台を目指して試行錯誤
そんな折、林廣明先生から劇団へご依頼があり、縁あって脚本を書くこととなり、前田正名に関する書籍を読み込んだ結果、非常に興味深く、面白い話になりそうだと感じました。一方で、演劇経験の少ないであろう正名字の方に演じてもらうことに物語のまとめ方を悩みました。

理由は、今回の公演が成功した場合は、正名字の正名字による、正名字のための舞台として地域で続けていけることが理想だと注文されていたからです。あまり難しい演技を要求せず、見ている方にも分かりやすいものとすることを心がけましたが、紹介したいエピソードが多く、欲張った脚本となった結果、登場人物が増え、一人二役になったり衣装替えが多くなったりと出演者に迷惑をかけることになりました。

しかし、東京から駆けつけてくださった金田一央紀さんの脚色・演出の手腕と、正名字のやる気に満ち溢れた小学生、大人の皆様の頑張りのおかげで、想像もしていないようなとても面白い仕上がりになったと思います。私自身、終演後にちょっと泣きました(笑)。

今回ご覧になれなかった皆様におかれましては、きっと正名字が再演してくださると思いますので、その際は是非会場へ足を運んで応援していただきたいと思います。

正名字のみなさん、ご苦労おかけしました。大変素晴らしかったです。この場をお借りして改めて感謝申し上げます。ありがとうございました!

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU