しまむにのしずく 第21回

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子どもたちが大人になるときにも、しまのことばが聞こえる世界を残すために。

■しまむにわ　ちゅーさ　なてぃきちゃん
(しまむには　強い　なってきている)

月わ　たんにゃとぅ　‘にゃーとぅぬ　辞書　ちくとぅぬ　ちゅーた
(3月は　田皆と　玉城の　辞書　つくっている　人たち)

かしー　しんぎゃ　えらぶち　いきゃぶん。
(手伝い　しに　沖永良部島に　行きます)

しまぬ　なーに　がにゃぬ　くとぅ　しゅーぬ
(しまの　中に　そういう　こと　する)

ちゅーたぬ　ふやがてぃきゃーぶたん。
(人たちが　増えてきました)

しまぬ　ちゅーたぬ　言語学者ぬ　しぐとぅ　でぃきゆに　なゆしわ
(しまの　人たちが　言語学者の　仕事　できるように　なるのは)

えらぶぬ　しまむに　ちゅーさ　なしゅぬ　てぃーちぬ　しーかた　でぃろ。
(沖永良部島の　しまむに　強く　ならせる　一つの　やり方　です)

むーるなげ　なまからむ　あぐし　きばやぶらー!
(みなさん　これからも　一緒に　がんばりましょう)

■タクandリエの　しまむにし　がいちみゃー!
なーいきゃむしららん、　ふりむんわらびたわ。
(どーしようもない、　やんちゃな子だね～。)

教えてくれた人：瀬利覚字30代男性

◎「しまむにのしずく」は、2015年から沖永良部島に通っている山田真寛(国立国語研究所)が、沖永良部語の学習者として作文をする連載記事です。分かち書きをして逐語訳をつけた沖永良部語の文章は、上平川方言の調査で学んだ文法知識を使って書いています。母語話者には確認していただいていないので、間違いや不自然な表現はぜひ添削をお願いします!