文字サイズ
自治体の皆さまへ

令和6年度 施政方針(2)

5/22

鹿児島県知名町

■2.持続していくためのコミュニティの創出・育成
人口減少・少子高齢化など町が抱える様々な問題を解決していくためには、離島という厳しい環境の中で、「字」を基盤とした多様性と強固なコミュニティを基軸とした町づくりが不可欠であり、子育て支援、医療・介護・保健・福祉の充実、防災・防犯などの整備充実に努めなければなりません。

【01】安心して出産し、子育てができる環境づくり
令和5年度中の出生者予定数は30人で、令和4年度とほぼ同数です。出産・子育て不安要因を除外していくことは、国や地方自治体はもとより、企業・職場や地域社会の役割でもあり、そうした観点から子育て支援社会の構築は重要な取り組みです。

【02】新型コロナウイルス感染症対策について
現在、国の臨時接種となっているコロナワクチンを令和6年度から高齢者インフルエンザと同様に定期予防接種に移行させるため、ワクチンの確保や委託契約の締結、広報等についてスムーズに移行できるよう取り組みます。

【03】安心して健やかに過ごせる町づくり
「人生100年時代」に町民が生涯にわたり健やかで心豊かに暮らせるよう、町民一人ひとりが健康づくりに関する知識を身につけ、主体的に行動し、家庭、地域、行政が一体となって、いつまでも健やかに生活できる町づくりを目指します。

【04】災害に強いまちづくりの推進
年初の能登半島地震や全国各地で発生しているさまざまな災害を鑑み、防災関係の各種計画の見直しとあわせて、受援計画の策定に向けた取り組みを進めます。

■3.未来を支える産業競争力の強化と次世代を担う人づくり
【01】稼げる地域をつくる農業・畜産・水産業のための基盤づくり
農業生産条件の整備を強力に推進し、効率的かつ安定的な農業経営体の育成や農業生産性の向上を図るため、担い手への集積・集約化と併せて、大型機械の導入が可能となるようなほ場の整備や畑地かんがい施設などの農業生産基盤を整備するとともに、頻発化・激甚化する災害に対応した溜池、排水路対策や老朽化が進行している土地改良施設の機能診断、省エネ技術の導入等の保全対策等を推進していきます。

【02】活力ある農林水産業の育成
複合経営の推進と機械化による省力化を図るとともに、高い収益性を見込める作物を導入し、魅力ある農業・活力ある農業を推進します。

農家の安定生産やコスト軽減による所得向上を図るため、国・県の交付金等制度の活用による生産施設の導入及び生産組織の育成や新たな農業の担い手となる新規就農者への支援に努めます。

【03】観光資源の充実と交流人口拡大による競争力のある町づくり
魅力ある観光地づくり事業(県事業主体)や観光道標事業(奄振:継続)を活用し、観光施設等の整備を進め町民及び観光客等の満足度向上に努めます。また、沖泊海浜公園の再整備を進めます。

【04】急激に変化する時代にたくましく生きる児童・生徒の育成
(1)一人ひとりの個性を生かす学校教育
新たなICT環境や先端技術の活用等による学習の基盤となる資質・能力の確実な育成、多様な児童生徒一人ひとりの興味・関心等に応じ、意欲を高めやりたいことが深められる学びを提供します。

(2)国際的な視野を持った人材の育成
中学生を対象に英語学習やICT教育支援をメインに、島(故郷)自然・文化・歴史を題材にした探求的な学習やキャリア教育等を実施します。

(3)次世代を担う子や孫が帰ってきたいと思える地域づくり
島を知り、島のことを思い続ける人材の育成を目指して「島の教育魅力化」の取り組みを進めます。

(4)教職員の働き方改革
令和5年度から取り組んでいる〝部活動地域移行〟。2年目の本年は、指導者確保と人材育成の強化を行い、部活動を地域スポーツクラブへ移行できるよう努めます。

【05】共生社会を構築する生涯学習の充実
町民一人ひとりが、自己の人格を磨き豊かな人生を送ることができるよう、あらゆる機会にあらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことができるような環境を整えます。

【06】町誌編さん事務に向けた取り組みを加速

【07】古墓の国指定に向けた取り組みと住吉貝塚の有効活用
現在、知名町と和泊町にある古いお墓(古墓)の国史跡指定に向けて両町で古墓調査検討委員会を重ねており、令和8年度の国史跡指定を目指しています。

■むすびに
私が町長就任以来掲げる「子や孫が誇れる持続可能な町づくり」実現に向けては、「協考(みんなで考え)」「協働(みんなで行動)」「協創(みんなで創る)」という三つの基本姿勢のもとに取り組んでいくことが肝要だと思います。

脱炭素社会の実現など、持続可能なまちづくりには日本国内だけではなく、世界的な視野を合わせ持たなければなりません。今後も関係機関と連携を密にし、この取り組みについては、さまざまな場面で町民の皆様に説明を行い、ご理解を得ながら進めます。

私の町政運営の基軸は、各種会合や町民と語る会などを通して、町民の皆様のご意見やご提言を伺い施策に反映させていくことです。このことを踏まえ、これからも各種施策において、評価・検証・見直しを行うPDCAサイクルをしっかりと動かし、町民が主役となる町づくりを進めていきます。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU