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第46回 キジカケル突撃レポート ~薩摩川内市グリーン・ツーリズム推進協議会へ潜入!編~

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鹿児島県 薩摩川内市

本市には、都市部の中学校、高校の修学旅行生を受け入れ、一緒に農村体験を行う、薩摩川内市グリーン・ツーリズム推進協議会があると聞きました。
そこで、実際に活動をしている方々へ潜入調査をし、修学旅行生が行っている体験など、協議会の活動の魅力をたっぷりご紹介します。

■グリーン・ツーリズムって何?
グリーン・ツーリズムとは、農山漁村地域において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動のことです。
都市と農山漁村それぞれに住む人々がお互いの地域の魅力を分かち合い、「人、もの、情報」の行き来を活発にする取り組みが行われています。

■どんな活動をしているの?
薩摩川内市グリーン・ツーリズム推進協議会では、本市における自然、文化、農村生活などを通して、体験型交流を促進し、地域の活性化を図るとともに、農林畜産物の消費拡大を推進して地域産業の振興を図ることを目的に活動しています。
平成21年から都市部の中学生、高校生を中心に修学旅行生の民泊受け入れを実施しています。受入農家の皆さんは、生徒と家族同様に過ごし、農業の楽しさだけでなく、生産する側の思いも一緒に伝えるようにしているそうです。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、昨年から修学旅行生の民泊受け入れに加え、「さつませんだい農縁」も開催しています。
※「さつませんだい農縁」とは、食べ物の大切さや収穫のありがたさなど、市民の方が体験できるプログラムです。

■受入農家とは
修学旅行生の民泊受け入れや、体験活動を実施している農家のことで、本市では、川内・樋脇、入来、東郷、祁答院の4ブロックに分かれています。現在60軒程で活動しているそうです。

■民泊受け入れについて調査!
今回、実際に受け入れを行っている方にお話を聞くことができました。

Q.修学旅行生はどんなことを体験できるのですか?
野菜収穫体験や魚釣りなど、自然を生かした体験を季節に合わせて行います。

○ここで1泊2日の日程を紹介!
・1日目(例)
入村式→市内名所を観光→タマネギ収穫体験→共同調理による夕食→花火→温泉→就寝
・2日目(例)
起床・朝食→稲刈り体験→そうめん流し→閉村式
※体験できるプログラムの内容は、受入農家が学校側へ提案し、学校側が決定します。

Q.修学旅行生からどのような声が届いていますか?
「夜空に輝く星やホタルがきれいだった」「竹を使うバームクーヘン作りがとても楽しかった」「大人になったらまた薩摩川内市に遊びに来たい」など、うれしい言葉が手紙でたくさん届きます。

Q.今でも受け入れた学生との交流はありますか?
「以前祁答院地域で受け入れた2人の修学旅行生から連絡が来ました。2人の共通の思い出として修学旅行があり、第二のふるさとの親ということもあって、『私たちの結婚式に来てください』と招待されたことがありました。また、1人で観光に来てくれた学生もいましたし、今でも年賀状を送ってくれる学生もいます」

■民泊受け入れを充実させるために
修学旅行という限られた時間の中で、満足してもらえるように、旅行者の立場に立って、都会では普段できない体験など、思い出に残るプログラムを考えています。
また、食品衛生講習や普通救命講習なども受講し、生徒たちの安全、安心に配慮した活動も行っています。

■オランダ人観光客と奇跡の出会い
東郷ブロックの西川内(にしかわうち)のメンバーで会員の親睦を深めるために花見をしているとき、2組のオランダ人夫婦観光客が自転車で旅をしていたそうです。
「一緒に花見をしませんか?」と声を掛けてみましたが、時間がないとのことだったので、出会った記念に写真を撮りました。
その約1カ月後、同じメンバーで四国旅行をしているときに公園に立ち寄ると、見たことのある自転車が4台。まさかと思い、周囲を見渡すと、花見の日に一緒に写真を撮った2組のオランダ人夫婦だったそう。
まさに「奇跡」

その後も交流は続いているそうで、メンバーの人柄や温かさが人との縁をつないでいると感じました。

■修学旅行生を受け入れる喜び
修学旅行生が第二のふるさとのような思いで宿泊してくれるのがうれしいそうです。「いつも家では夫婦2人で過ごしているので、若い声を聞くと元気をもらえる」と言います。受け入れにあたり、生徒のアレルギーや体調の情報交換を行い、管理も怠りません。

■会長の声 寺田 照さん
「一期一会」
「受入農家をされている方からお誘いを受け、活動を始めました。我が家では、手作りのピザ窯を中心に四季を通して幅広く体験できるようなプログラムを組み、竹山や菜園、果樹などで自然を楽しんでもらっています。
体験の中心は『子どもたちで、共同作業』が原則です。子どもたちが主役になれるような『体験場』作りに努めています。山、川、海などの薩摩川内市の豊かで美しい自然が大きな力を貸してくれていると実感しています。
1泊2泊という短い交流ですが、『一期一会』の出会いと素晴らしい自然の力と共に、修学旅行生も受入家庭も新しい発見、知恵や気付き、笑顔あり涙ありの感動を頂けることがグリーン・ツーリズム活動です」

■薩摩川内市の自然を感じる
今回の潜入調査で、民泊受け入れは、人と人とをつなぐ架け橋となっていると分かりました。
グリーン・ツーリズム推進協議会の活動は、私たちの日常を都市部の方たちに非日常な体験として喜んでもらえるものであり、本市の関係人口の創出につながっています。修学旅行生に限らず、市民の皆さんが体験できるプログラムもあります。詳細は薩摩川内市グリーン・ツーリズム推進協議会のホームページをご確認ください。
※関係人口とは、移住や、観光で来た人口でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉です。

皆さんが知りたいことや紹介したいことなどがありましたら、情報をお寄せください。

問合先:本庁秘書広報課企画総務・広聴広報G
【電話】内線4122

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