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人のとなりに

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鹿児島県 薩摩川内市

いよいよ来月開催されるかごしま国体。小さい頃からプレーしてきたホッケー競技が地元で開催され、3姉妹で迎える国体への思い、また地域への思いに寄り添います。

■運命の出会い
10月に開催されるかごしま国体に臨む堂前沙織(どうまえさおり)さん、双子の中畝地里佳(なかせちりか)さん、里沙(りさ)さんの3人姉妹。ホッケーを始めたのは、沙織さんが小学5年生、里佳さん、里沙さんが小学3年生の時。
特にホッケーに興味があった訳ではなく、習い事をしたいと思っていたところ、学校でホッケースポーツ少年団のチラシが配られたことがきっかけで3人のホッケー人生がスタートしました。里沙さんは、「本当はピアノがしたかったけど、ピアノは反対された」と話します。

■プレッシャーを感じながら
「中学生ぐらいまでは練習に行くのも嫌だった」「全然楽しくなかった」「辞めようと思っていた」とよほど練習がきつかったからか、3人とも苦しい思い出が多いようです。しかし、試合でゴールを決めたり、チームが勝ったりと、出来ることやうれしいことが増え、楽しくなっていったそうです。インターハイや国体の出場についても、出場して当たり前というプレッシャーを感じながら、3人は目標を達成していきました。

■憧れの人とプレーするために
中学校でホッケーを辞めようと思っていた沙織さんには憧れの先輩がいました。本市出身でホッケー元日本代表の大田昭子(おおたあきこ)さん、沙織さんの2年先輩です。沙織さんは、「大田さんはみんなの憧れでした」と話します。
そんな憧れの大田さんとプレーしたいと思った沙織さんは、その気持ちをモチベーションに、高校でもホッケーを続けることができたそうです。

■地元の人たちへの思い
「少年団の頃から高校時代まで、ホッケーを教えてくれたのは樋脇地域の方々。九州でもホッケー専用のコートは少ないのに、小さい頃から当たり前のように専用コートで練習ができ、環境にすごく恵まれていると思う。地域全体でサポートもしていただき感謝しています」と話します。現在、里佳さんは少年団のコーチとして後進の育成にも携わっているそうです。

■3姉妹で臨む国体
かごしま国体では、沙織さんはスタッフとして、里佳さんと里沙さんは選手として参加する予定です。
沙織さんは、国体延期前は選手として出場したいと思っていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行で、医療従事者として仕事をしていたこともあり、断念せざるを得ませんでした。一緒に出場することが夢だった3人。それぞれにエールを送ってもらいました。

○姉から妹たちへ
「選手としては出場できないけど、上位を目指して頑張ってほしい。スタッフなので声を出して2人を応援できないけど、心の中では、大声で応援しています」

○妹たちから姉へ
「自分が出場できなくて悔しい気持ちもある中、スタッフとして参加してくれて、うれしいし、安心感がある。お姉ちゃんに勝利をプレゼントしたい」(里佳さん)
「地元に帰ってくるきっかけになったのはお姉ちゃんがいたから。3人で出場したかったけど、お姉ちゃんの分まで頑張って結果を残し、有終の美を飾りたい」(里沙さん)
3人は、今、ホッケーに関わる全てのモチベーションがかごしま国体だと言います。地元で開催される国体に向けて、「思いを一つ」に臨みます。

▼「人のとなりに」とは…
文字通り、その人の隣にいて、思いに寄り添うことや人柄を表す言葉「人となり」をイメージしたコーナーで、人物や活動の紹介だけでなく、その人の思いにスポットを当てることを目的としています。

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