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「魅力ある授業」で子どもと教師が共に笑顔に 学力・学習状況のお知らせ

10/21

鹿児島県 薩摩川内市

■主体的な学びを通した「子どもの笑顔」を目指して
子どもたちが社会の変化に柔軟に対応し、生涯にわたって学び続けるためには、自ら課題を発見し、解決していくことが大切です。タブレットなどを活用して自分のペースで調べたり、他者と交流しながら考えを深めたりするなど、自ら主体的に学ぶ力を身に付ける必要があります。そのために教師は、子ども一人一人の能力や適性などに応じた適切な指導・助言を行うなど、子どもの主体的な学びをサポートします。
本市では、学校における子どもたちの生活や学習を支援するための基本的な方針や方法がまとめられた「生徒指導提要」(文部科学省)を踏まえて、

(1)自己存在感の感受
(2)共感的な人間関係の育成
(3)自己決定の場の提供
(4)安全・安心な風土の醸成

の4つの視点を大切にした「魅力ある授業」を目指しています。
具体的には、学習課題に対して見通しを持ち、学びを進める授業や、ペアや少人数グループで友だちとの対話を通して学びを深める授業、自らの学びを振り返り、学びの実感を味わう授業を実践しています。
一人一人が、主体的な学びを通して「分かった」、「できた」を実感し、「子どもと教師が共に笑顔に」となるような魅力ある授業のさらなる推進を図ります。
今回は、2つの学力調査の結果を受けて、各学校の学力向上に向けた魅力ある授業の取り組みの一部を紹介します。

○鹿児島学習定着度調査
調査時期:令和6年1月
対象:小学5年生、中学1、2年生
(義務教育学校7、8年生含む)

令和5年度鹿児島学習定着度調査の平均正答率(%)

■鹿児島学習定着度調査の結果と課題
小学校は、全教科で県平均を上回りました。また、中学1年国語、数学、中学2年社会は、県平均を上回ったものの、他の教科は下回る結果となりました。
小学校では、計算や漢字などの基礎的な知識、技能は定着している傾向にあります。一方で、中学校では、地名などの基礎的な用語の定着に課題が見られました。

○全国学力・学習状況調査
調査時期:令和6年4月
対象:小学6年生、中学3年生(義務教育学校9年生含む)

令和6年度全国学力・学習状況調査の平均正答率(%)

■全国学力・学習状況調査の結果と課題
小学6年生、中学3年生ともに、全国平均を下回る結果となりました。
国語は、昨年度課題であった「基礎・基本的な内容を問う問題」については、小中学校共に改善が見られました。
一方で、算数・数学では、「基礎・基本的な内容を問う問題」や「資料やグラフを正しく読み取る問題」に課題が見られました。

つなが~る 拡が~る 魅力あ~る

本市では、子どもが学ぶ喜びを感じ、学力を高める授業を推進するとともに、各学校の取り組みがつながり、市全体に拡がっていくことで、魅力ある授業が展開されることを目指しています。

■子ども主体の「魅力ある授業」
○共感的な人間関係の育成
互いに認め合い、励まし合う関係
・質問し合うことでお互いの考えが深まります。
・友だちが分かるように説明をすることで自分の理解が深まります。

○自己存在感の感受
自分も大切にされていると感じる
・自分の答えを導き出すために、タブレットを使用して学習を行っています。
・どのようにすれば良いか、友だちと一緒に考えます。

○安全・安心な風土の醸成
学級・学校が「(心の)居場所」となる
・机の配置を工夫するだけでも学習の雰囲気が変わります。
・他学年との交流は子どもたちの居場所づくり、絆づくりにつながります。

○自己決定の場の提供
自ら考え、選択し、決定する
・興味・関心や習熟度に応じた課題を自ら選択して取り組んでいます。
・課題解決の方法を自ら選択して、取り組んでいます。

問合先:本庁学校教育課指導G
【電話】内線5313

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