■台湾の家庭料理 肉燥飯(ローザオハン)
毛玟琇(もうぶんしゅう)さん
今回は、本市の地域おこし協力隊として活動している台湾高雄(たかお)市出身の毛玟琇さんに、台湾の家庭料理の肉燥飯(ローザオハン)を紹介していただきました。
肉燥飯は、たくさんの屋台が集まる夜市でも販売されていることが多い台湾の家庭料理の1つです。
「中学生の頃から祖母や母に料理を教えてもらうことが多く、一緒に作っていくうちに料理が好きになった。肉燥飯は、祖母と母と一緒に作った思い出の一品です」と笑顔で話す毛さん。家族に料理を振る舞うと、喜んでおいしそうに食べてくれるといいます。
毛さんの出身地である高雄市は台湾南部に位置し、海が近く自然が豊かなところだそうです。比較的暖かい気候のため、薩摩川内市はとても寒く、気候に慣れることが大変だと教えてくれました。
また、毛さんの実家の近くには、「田寮月世界(でんりょうつきせかい)」という有名な観光スポットがあり、そこでは灰色の山肌が露出し、月面に迷い込んでしまったと感じる光景を見ることができるそうです。ぜひ訪れてほしいおすすめの場所だと教えてくれました。
台湾で7年間日本語を勉強していた毛さん。地域おこし協力隊として活動するきっかけとなったのは、鹿児島純心大学への交換留学だったそうです。
「在学中に教授から地域おこし協力隊の仕事があると教えてもらいました。私の好きな自然が豊かなところや、周囲の人たちの優しさに触れ、留学が終わった後、また薩摩川内市に戻りたいと考えるようになりました」と笑顔で話してくれました。
地域おこし協力隊として、峰山地区コミュニティセンターを拠点に柳山アグリランド内の喫茶店の経営や商品開発、イベント企画や情報発信などに取り組んでいます。
特に商品開発に力を入れているそうで、柳山の名物でもある焼き芋と台湾料理を組み合わせたメニューを開発中とのこと。
「今よりもっと、柳山アグリランドに訪れる人を増やしたいです」とこれからの意気込みを話してくれました。
◆レシピ
▽材料(3~4人分)
白米:450g
豚ひき肉:600g
揚げ豆腐:2個
卵:2個
乾燥シイタケ:3個
ニンニク:3片
ネギ:3本
水:1ℓ
酒:250ミリリットル
しょうゆ:125ミリリットル
オイスターソース:125ミリリットル
砂糖:大さじ2
こしょう:小さじ2
▽作り方
(1)準備…ゆで卵を作り、乾燥シイタケをお湯に浸して戻す。(戻し汁は残しておく)
(2)フライパンに油をひき、豚ひき肉を中火で炒める。
(3)薄切りにしたシイタケ、こしょう、砂糖を加えて豚ひき肉と一緒に炒める。
(4)しょうゆ、酒、水、シイタケの戻し汁、ネギ、ニンニク、揚げ豆腐、ゆで卵、オイスターソースを加え強火で沸騰させる。沸騰したら、蓋をして弱火で30分間煮込む。
(5)煮込み終わったら、半分に切ったゆで卵と一緒にご飯にのせて完成。
~ワンポイント~
・コーラを250ミリリットル入れると、肉が柔らかくなる。
・豚ひき肉は、底が少し焦げるくらいまで炒め、脂を出すと臭みを取ることができる。
■皆さんの思い出の料理を大募集
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