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市長独言No. 78…鉄砲伝来と新たな交流

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鹿児島県西之表市

西之表港にある日ポみなと公園で8月、全国火縄銃大会が開かれました。私は種子島火縄銃保存会の会員であり、試射演武に参加したかったのですが、スケジュールの都合がつかず残念でした。
大会に参加したのは島外12、島内3の計15団体で、遠くは山形県米沢市から米沢藩古式砲術保存会をはじめ、相馬中村藩古式炮術(福島県)、松本城鉄砲隊(長野県)、中島流炮術(千葉県)、長篠・設楽原鉄砲隊(愛知県)、日野筒鉄炮研究会(滋賀県)、国友鉄砲研究会(同)、堺火縄銃保存会(大阪府)、備州岡山城鉄砲隊(岡山県)、岩国藩鉄砲隊保存会(山口県)、秋月藩砲術林流抱え大筒保存会(福岡県)、葦北鉄砲隊(熊本県)。島内は西之表市の種子島火縄銃保存会と中種子火縄銃保存会種子島鉄砲隊、種子島火縄銃南種子保存会南部鉄砲隊でした。
種子島に伝わった火縄銃はいくつかのルートで日本列島各地に広がり、今日までそれぞれの歴史をたどっています。大会プログラムの団体紹介文には、流儀の保存、作法の復元、地侍による任務、古戦場の供養、産業継承など活動の説明がありました。島主家29代の種子島時邦・種子島火縄銃保存会名誉会長は「戦国時代の轟を体感して、この平和な日本に思いを馳せていただきたい」と挨拶しました。
各鉄砲隊の演武を見学したポルトガルのヴィットル・セレーノ大使は翌日には種子島発総合センター鉄砲館も訪れ、火縄銃などを観覧しました。そこで、2025年に開かれる大阪万博にふれ、日本とポルトガルとの新たな交流のために、共に取り組もうと力強く語り、握手を交わしました。
私たちの種子島が、東洋と西洋との出会いの地であることを再認識する二日間となりました。

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