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市長独言No.80…港町の道路と下水路

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鹿児島県西之表市

子どものころの記憶ですが、西之表の市街地の道路が初めて舗装されたのは昭和30年代でした。土の地面を囲う四角い木枠の中にコンクリートが注ぎこまれていました。歩行者は、乾いて固まる前は差し渡された板の上を横断しました。未舗装の坂道では、まだ馬車が活躍しており、ゴトゴト音をたてて上る後ろからそっと近づき、積み荷のサトウキビを一本失敬する悪さをしたものです。
今年の秋、甲女川にかかる天神橋のたもとから北側の交差点まで国道58号の道路改修工事が進むのを見て、そんな昔の風景を思い出しました。路面のアスファルト層のさらに下にコンクリート層が残されていて、それも一緒にはぎ取られました。工事中に旧舗装部分の断面を見ると、厚いところは30センチ前後もありそうでした。
舗装の二重構造のため道路端の傾斜が急で、歩行者やシニアカーのお年寄りの通行には不都合な面があります。改修により勾配が緩和され、安全性が向上しています。
かつて道路舗装が始まったころ、玉川や川端川などの水路が暗渠(あんきょ)になりました。雨水や生活排水を集めて海へと流す下水路も半世紀以上たって老朽化し、改修の必要に迫られています。
一方、西之表港に耐震強化岸壁を造る工事のために昨年7月、国土交通省西之表港湾事務所が新設されました。全国にある離島の重要港湾では唯一、西之表港だけ耐震強化岸壁が整備されていません。国の直轄工事を担う同事務所は熊毛、三島、十島ほか奄美諸島も管轄し、島々の防災・減災を視野に入れています。
近年、台風で市街地の電柱が倒れ復旧の障害となる本土の状況が報道されます。我が島も電線地中化は有効です。島民の暮らしを支えるインフラ整備はまだまだ途上にあり、国道や西之表港の整備はそのチャンスです。

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