西之表市長 八板 俊輔
市民の皆様におかれましては、市政運営に温かいご支援とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが引き下げられたことから、ようやく新たな日常への一歩を踏み出すこととなりました。この間、市民の皆様には、感染拡大防止にご協力いただくとともに現場で奮闘されてこられた方々に対しましても、心から敬意を表し、感謝申し上げます。
本市においても、様々な行事等が開催されるようになりました。小中学校の運動会をはじめ、地域における各種行事、市民文化祭や駅伝競走大会など、各分野において、コロナ禍前のにぎわいが戻ってまいりました。
特に本市最大のイベントである「第54回種子島鉄砲まつり」においては、鉄砲伝来480周年及び姉妹都市ヴィラ・ド・ビスポ市との盟約締結30周年の節目を迎え、全国火縄銃大会を実施するなど、市民の皆様の協力のもと、大変多くの方にご参加いただき、盛大に開催することができました。
また、「地域と市長と語る会」についても開催され、市政について地域の皆様と直接語りあう機会を持つことができました。
さて、昨年11月の大相撲九州場所では、本市出身の島津海関が、今年初場所での新入幕に向けて、活躍する姿を見せてくれました。また、CGアーティストの河口洋一郎氏が、文化功労者に選ばれたことから、これからの益々の活躍を、島民の皆様とともに応援してまいりたいと思います。
本市の各産業におきましては、物価高騰による影響が長期化するなど、厳しい状況が続く中、様々な支援策を行ってまいりました。
農業においては、基幹作物であるさつまいもについて、基腐病防除対策の効果が実を結び、昨年度に比べると発生が少なくなっております。また、国の地理的表示保護制度(GI)登録を経て、新たにロゴデザインが制作されたことから、さらなる販売促進に努めてまいります。畜産や水産はもちろん、商工業や観光業においても、物価高騰や世界情勢の多大な影響を受けていることから、国・県・関係機関と一体となって、地域経済の活性化に向けて、さらなる支援を進めてまいります。
馬毛島問題については、現実の動きに対し、その都度、最善の選択を行い、対応してまいりました。特に工事関係者の増加に伴う市民生活の影響の緩和、工事に伴う環境保全措置など、その対策については、防衛省と協議を重ねております。引き続き、市民の安心安全と市の発展に責任を有する立場として、市長としての責務を全うしてまいります。
これまで市民の皆様と一体となって、さまざまな施策に取り組んでまいりましたが、私の市長としての任期は、残り約1年となりました。過去の取り組みを振り返りながら、その成果を確実なものとしなければなりません。新たな年を迎えることとなりますが、本市が直面する課題の解決に向けて、さらなる努力を続けてまいります。
結びに、市民の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、私のご挨拶といたします。
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