■冬場は心筋梗塞による心停止が増加~日常生活から予防対策を~
心筋梗塞とは、心臓の筋肉に血液(酸素・栄養)を送る冠動脈(心臓の血管)の動脈硬化が進んだり、冠動脈が詰まって心筋に血液が行かなくなった状態です。
これから寒い時期を迎えるにあたって、心筋梗塞が多くなる理由の一つとして、寒冷期の血圧の上昇、特に暖かい屋内から屋外に移動する際の血圧の急激な変動があげられます。ヒートショックと言われる心臓、血管に負担をかけた時のストレスが心筋梗塞を起こしやすくなります。また、寒さで冠動脈が過剰に収縮し血液不全に陥ることも心筋梗塞の一因であると考えられています。
心筋梗塞は、焼けつくような激しい痛みや圧迫感が起き、15~30分以上続きます。
■冬場に心筋梗塞を予防するための注意すべき10か条
1)冬場は脱衣室と浴室を暖かくしておく。
2)風呂の温度は38~40度と低めに設定。熱い湯(42~43度)は血圧が高くなり危険です。
3)入浴時間は短めに。
4)入浴前後にコップ一杯の水分を補給する。
5)高齢者や心臓病の方が入浴中は、家族声をかけチェック。
6)入浴前にアルコールは飲まない。
7)収縮期血圧が180mmHg以上または拡張期血圧が110mmHg以上ある場合は入浴を控える。
8)早朝起床時はコップ1杯の水を補給する。睡眠時の発汗で血液が濃縮しています。
9)寒い野外に出るときは、防寒着、マフラー、帽子、手袋などを着用し、寒さを調整しましょう。
10)タバコを吸う方は禁煙をしましょう。
問合せ先:市地域包括支援センター(市役所1階高齢者支援課内)
【電話】23-5225
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