11月1日付けで、令和6年4月1日~9月30日の『西之表市財政事情』を公表しました。これは税金や地方交付税、国・県補助金等がどのように使われているかを地方自治法の規定に基づき、毎年5月と11月の2回公表するものです。
第6次西之表市長期振興計画では、市の将来像として「人・自然・文化-島の宝が育つまち」を掲げています。本市の主要課題である「人口減少、年齢構造の不均衡、高齢化の進展・地域力の減退・担い手不足」の解決に向け、4つの分野(くらし・しごと・ひと・ぎょうせい)を設定し、それぞれ基本目標を掲げ、各施策、事業を着実に推進し、基本計画の更なる実効性の向上に繋げながら、行財政基盤の強化に努めてきました。
今年度も、ウクライナ問題などの世界情勢による物価高騰や台風、豪雨等による天災地変が日本経済に大きな影響を与えました。本市でも、新型コロナウイルスの5類感染症への移行に伴い市民生活に活気が戻ってきていますが、物価高騰による生活への打撃や若い世代を中心とした人口の流出により、過疎化・高齢化の進展による地域の疲弊が危惧され、馬毛島関連による住宅や交通問題などの新たな課題も発生しています。このような状況を打開すべく各種事業を展開し、生活基盤の安定や雇用環境の充実、子育て支援や地域づくりなど、暮らしやすい環境づくりに引き続き取り組んでいきます。
(1)令和5年度の一般会計決算額
歳入14,421,626千円(対前年度比+1,689,151千円、13.3%増)、歳出13,809,854千円(対前年度比+1,600,674千円、13.1%増)で、翌年度に繰り越すべき財源32,663千円を差し引いた実質収支額は、579,109千円の黒字。前年度に比べ、歳入・歳出決算額ともに増加した主な要因は、再編交付金を含む国庫支
出金の増、普通建設事業費の増などによるものです。
(2)経常収支比率
「経常収支比率」が84.5%となり昨年度より7.1%減少しました。これは、経常的経費に経常一般財源収入がどの程度充当されているかを見るもので、比率が高いほど財政構造の硬直化が進んでいることを表します。引き続き、経常的経費の見直しを図ります。
1 令和6年度一般会計予算の状況(9月追加補正後)
●各会計別 予算執行状況(令和6年9月末現在)
[単位:千円、%]
◇繰越明許費とは
何らかの事由に基づき、年度内に支出が終わらない見込みのあるものについて翌年度に繰り越して使用することができる経費
●令和5年度決算に伴う公債費負担額、税負担額、歳出額(市民1人当たり)
2 令和5年度一般会計決算の状況
歳入決算額 14,421,626千円
◇歳入分析
●地方交付税…対前年度比△5,632千円(△0.1%)。内訳は、普通交付金が4,187,883千円で特別交付税は566,106千円。
●国庫支出金…対前年度比+909,374千円(+31.7%)。主な要因は、再編交付金の増額等。
●市税…対前年度比+385,209千円(+26.3%)。主な要因は、法人市民税や市たばこ税の増加によるもの。内訳は、市民税920,214千円、固定資産税657,949千円、軽自動車税77,634千円、市たばこ税170,527千円、都市計画税23,495千円。
●県支出金…対前年度比+15,432千円(+1.7%)。主な要因は、地域介護基盤整備事業や機構集積協力金交付事業等の増額等。
●繰入金…対前年度比+372,054千円(+60.4%)。主な要因は、財政調整基金や再編交付金事業基金等の繰入増額によるもの。
歳出決算額 13,809,854千円
◇歳出(目的別)分析
●総務費…対前年度比+733,069千円(+20.4%)。主な要因は、再編交付金事業基金など積立金等の増額等。
●民生費…対前年度比+90,682千円(+2.5%)。主な要因は、電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金事業や低所得者支援・定額減税補足給付金事業などの増額等。
●公債費…対前年度比△74,119千円(△6.2%)。主な要因は、平成22年度借入の過疎債や平成24年度借入の辺地債・緊急防災減災事業債の償還完了が新規の償還開始を上回ったことによるもの。
●教育費…対前年度比+287,871千円(+35.1%)。主な要因は、市営グラウンド整備事業や美浜グラウンド照明施設改修事業などの普通建設事業費の増額等。
●農林水産業費…対前年度比+248,160千円(+30.8%)。主な要因は、農道整備事業や畑地かんがい施設整備事業などの普通建設事業の増額等。
問合せ先:市役所財産監理課財政係
【電話】22-1111 内線279/283
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