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【人の風景】霧島に生きる Vol.186

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鹿児島県霧島市

■これからも続く、ハンドボールへの愛
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(株)鹿児島テクノロジーセンター
ハンドボールチーム課
飛田(ひだ)季実子さん(46)
大阪府泉佐野市出身。選手生活に区切りをつけた今でも、今後の体調管理を考えダイエットを目標に据えるしっかり者。国分在住。

競技歴は30年以上。日本ハンドボール界の第一線に身を置き、日本代表として数多くの国際試合に出場。守護神としてゴールを守り続けてきたのが、飛田(ひだ)季実子さん(46)です。所属していたソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(株)のハンドボールチーム・BLUE SAKUYA(ブルーサクヤ)を今年3月に引退。現在は同チームでGK(ゴールキーパー)コーチを務めるほか、Uアンダー-20女子日本代表のGKコーチでも活躍します。
「動きが速く接触プレーもあり、得点がたくさん入って試合展開が早い。そして何より、個人競技と違ってチームで戦うのが魅力」と話す飛田さんが競技を始めたのは、中学1年生の時。姉が所属していたハンドボール部の顧問が担任になり、導かれるように入部することに。「最初はさまざまなポジションを経験したが、攻めるときのフェイントなどの動きが自分には合わないと感じた。GKに上手な先輩がいたこともあって、迷わずGKの道を選びました」
高校を卒業した飛田さんは実業団に入団するも、2度の廃部を経験。平成15年にブルーサクヤに加入します。「もう一度選手としてハンドボールができることがうれしかった」と振り返ります。
加入後間もなくして選ばれた日本代表の練習では「初めて専門的な指導を受けました。基本的なことを含め人生で一番練習をした時期で、毎日体が痛くなるまで頑張った。その経験がなければ、今の自分はなかったと思う」。飛田さんの活躍に呼応するようにリーグ順位は徐々に上昇、強豪チームとしてリーグ上位の常連に成長します。
惜しまれる声がある中、昨シーズンをもって日本リーグを引退。「結果を残せないもどかしさがあった」と引退のきっかけを話す一方で、「引退が現実になると、選手としてプレーすることの楽しさを改めて実感した」と大好きなハンドボールへの思いをのぞかせます。
選手生活の区切りとして最後の舞台に選んだのが、本県で51年ぶりの開催となったかごしま国体。「第二の故郷で開催される国体で最後と決めていた。結果は2位と、目標だった優勝には届かず悔しい思いもあるが、チーム愛では鹿児島チームが優勝です」とほほ笑みます。
コーチとして選手を支える立場となった飛田さんの心は既に、国体後間もなく開幕したリーグ戦にあります。「気持ちを切り替えて、目の前の目標に向けて自分の役割を果たしたい」と意気込む飛田さんを突き動かすのは、ハンドボールへの愛なのかもしれません。

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