特別大会として10月に開催された燃ゆる感動かごしま国体・大会。
多くの感動が生まれた今大会を振り返ります。
国内最大のスポーツの祭典ともいわれる国民体育大会。令和2年に開催されるはずだった「燃ゆる感動かごしま国体・大会」は、新型コロナウイルス感染症の影響で初の延期に。今年10月、特別国民体育大会(以下、国体)、特別全国障害者スポーツ大会(以下、障スポ)として盛大に開催されました。
天皇皇后両陛下の総合開会式への御臨席をはじめ、皇族による競技の御覧や県内の御視察を賜った今大会。選手や観覧者など総勢約70万人が訪れ、各会場では入場制限などはなく、大歓声の中で熱戦が繰り広げられました。まさに「熱い鼓動風は南から」というスローガンのとおり、汗と笑顔がきらめく選手らの姿が、希望と感動の風を全国に届け、コロナ下からの再生と飛躍を象徴する大会となりました。
■県勢が大活躍
51年ぶりの鹿児島県開催となった国体は、10月7日から11日間にわたって実施。正式競技や公開競技、デモンストレーションスポーツなど会期前に開催された競技を含め、各市町村で合計76競技が行われました。県勢は天皇杯(男女総合成績)・皇后杯(女子総合成績)ともに2位を獲得。霧島市で開催された剣道では、少年と成年の男女4種目全てで頂点に立ち、完全制覇を達成する大活躍を見せました。
鹿児島県では初開催となった障スポは、10月28日から3日間にわたり7市で開催。14の正式競技と、会期前には三つのオープン競技が行われました。県勢は総勢467人が参加し、過去最高となる196個のメダルを獲得。選手らは積み重ねてきた練習の成果を発揮し、スポーツを楽しむことに障害の有無は関係ないということを体現しました。
コロナ下を乗り越えて準備を進めてきた関係者や選手たち、それを見守ってきた多くの人の思いが一つになり、大興奮のうちに幕を閉じた今大会。高まったスポーツ熱は、来年、佐賀県で開催される国民スポーツ大会・障スポに引き継がれます。
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