開催期間中は延べ約5万人の観覧者が市内の競技会場を訪れ、選手に大歓声を届けました。市内の学校からは49校、約8千人の児童・生徒が競技を観戦し、トップレベルの試合を楽しみながら元気な声援や拍手で盛り上げました。
競技会場周辺では、18の霧島市ふるまい協力団体がおもてなしコーナーを設置。けせん団子やあくまきといった郷土料理などを振る舞いました。その他、国体記念グッズや特産品の販売、飲食店コーナーもあり、県内外から訪れた人を温かく迎えました。
各競技会場や空港、駅などに設置した総合案内所では、約400人のボランティアや約千人の中高生補助員が受け付けや会場準備、来場者の誘導などを行い、大会運営を支えました。
また、大会当日だけでなく、花いっぱい運動や環境美化活動に至るまで、まさに市民総参加でさまざまな立場から国体・大会を支え、心に残る大会となったのではないでしょうか。
■ボランティアで応援
▽感謝の気持ちでおもてなし
北山 雄二さん(65)牧園町在住
人と関わるのが好きなので、広報誌でボランティア募集の記事を見つけてすぐに応募しました。開催期間中はゴルフ、剣道、馬術の会場で、駐車場係など合計7日間お手伝いをすることに。とにかく声をかけることを心がけました。来場者には「いらっしゃい」、優勝した選手には「おめでとう」などの簡単な言葉ですが、声をかけると相手も笑顔を返してくれるので、うれしくてやりがいを感じました。次第に「楽しんで帰ってくださいね」などの言葉が自然と出てくるようになり、訪れた人たちとの交流が楽しみの一つになっていました。
■振る舞いで応援
▽1人ではできない経験に感謝
川野 幹子さん(69)市食生活改善推進員連絡協議会会長、霧島在住
ボーロ、かるかん、ゆべしなど、私たちの郷土の味が全国の人たちの口に合うか、話し合いと試行錯誤の日々でした。国体会場では、メンバーが手分けして合計18カ所で振る舞いました。私は作る担当で、会場から「おいしいと言っておかわりをもらいに来る人がいた」「15分で売り切れた」と連絡が入るたび、うれしくてパワーをもらいました。全国から訪れた人たちに振る舞う機会は滅多にあることではなく、1人では決してできないこと。みんなで成し遂げることができ、良い経験になりました。
■会場で応援
▽応援で心が一つに
満塩 怜太(れんた)さん(14)陵南中学校3年
ハンドボール成年男子の試合を全校生徒で観戦しました。全国トップレベルの試合を間近で見るのは初めてで、想像以上の迫力に驚きました。会場内は人も多く大きな歓声が響き渡り、とても盛り上がっていました。自分たちも選手の名前を大声で呼んで応援。選手がこっちを見て手を振ってくれたので、ますます応援したくなりました。隣の応援席にいた他県の応援団と同じチームを応援していると、いつの間にか声援が合わさり、選手も含め心が一つになった気分に。応援する側も力をもらえた気がします。
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