◎生きていく上で欠かすことができない「食」を未来につなぐ、私たちのまちの新規就農者や農業後継者などを紹介します。
和田 新さん(29)牧園町出身、牧園町在住。
就農5年目。農土家園(のどかえん)代表。霧島NEO-FARMERS(ネオファーマーズ)!会長。
営農類型:露地野菜
経営作目:イモ類、葉茎菜類
経営面積:1.3ha
高校時代はマラソンに熱中していた和田新さん(29)。支えてくれた人や地域に恩返しがしたいとの思いから、後継者不足が深刻な農業の道に進むことを決意します。東京農業大学に進学し、社会人経験を積み就農。今年、5年目を迎えました。
気候や土壌などに適した作物を見つけるため、当初は30品目ほどを栽培。「いずれは地域の人たちに、苗植えや収穫体験などに参加してほしい」との思いもあり、主作物をサツマイモに決めました。
和田さんのこだわりは地域内で循環する土づくりです。畜産農家などから牛・豚・鶏・馬のふんやキノコの廃菌床、茶殻を譲り受けて堆肥化。代わりに、商品として出荷できない作物を飼料用として提供することもあります。
「地域にある資源を活用して栽培した作物を、地域の人に食べてほしい。その循環が持続可能な地域づくりにつながれば」と話す和田さんは、地域に生かされ、地域と共に育つ農家を目指しています。
◆味わいを追求して開発したシルクジェラート
肌寒い季節に恋しくなる焼き芋。「寒い時季だけでなく一年中味わってほしい」との思いで開発したのが、農土家園のシルクジェラートです。栽培期間中、農薬を使わずに育てたサツマイモ・シルクスイートを使用し「芋の味わいを追い求めた結果、焼き芋ペーストの割合を50%に設定。シルクスイートの上品な甘さを味わってほしい」と和田さんは笑顔を見せます。シルクジェラートは隼人町の日当山西郷どん村物産館か、農土家園オンラインショップで購入できます。
・シルクジェラート(3個入り)1,650円(税込み)
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