◎生きていく上で欠かすことができない「食」を未来につなぐ、私たちのまちの新規就農者や農業後継者などを紹介します。
邊田(へんた)功司さん(27)牧園町出身、牧園町在住。
就農4年目。邊田農園代表。
営農類型:露地野菜
経営作目:葉茎菜類(ネギ)、果菜類(カボチャ)
営農面積:0.8ha
鍋料理にぴったりな野菜の一つ、ネギ。冬に旬を迎えるネギの通年栽培に取り組むのが、就農4年目の邊田(へんた)功司さん(27)です。
「子どもの頃から祖母の畑仕事を手伝っていたので、農家になるのが自然な流れだった」と話す邊田さんは、国分中央高校園芸工学科に進学。その後、県立農業大学校を卒業し平成30年、農業法人に就職しました。3年ほど農業の実務を学んだ邊田さんは、先輩の農業を手伝うため退職。同時に、農地を借りてネギを作り始め、現在は独立して自身の農業経営に専念しています。
「新規就農者にとって、始めから条件の良い農地を確保することは至難の業。その点、ネギは栽培面積が小さくても一定の収量が見込めます。冬野菜のネギは夏場の管理が特に難しいので、先輩農家や市の指導員から助言をもらいながら、安定して生産できるよう試行錯誤を繰り返しています。一年を通しておいしいネギを消費者に届けられるようになることが目標です」
■霧島市の新規就農者が集う「霧島NEO(ネオ)-FARMERS(ファーマーズ)!」
霧島市の認定新規就農者同士がつながって交流し、研修会を開いたりイベントに出店したりする取り組みを行うのが霧島NEO(ネオ)-FARMERS(ファーマーズ)!です。
独立した時に、市の勧めで入会した邊田(へんた)さん。「ネギを生産する仲間が集まるネギ倶楽部(くらぶ)もあり、一人きりの作業になりがちな農業の世界で、仲間がいることがとても励みになります。メンバーが物産館などで販売する商品には共通のラベルを貼っていますので、購入することで霧島市の新規就農者を応援してもらえるとうれしいです」
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