文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集】霧島らしさ=霧島山?(1)

1/31

鹿児島県霧島市

日本を代表する自然の風景地として国が指定する国立公園。
今年は国立公園「霧島」が指定されて90周年を迎えました。
私たちが生活する中に、当たり前にある霧島山。
今回は霧島らしさに潜む、霧島山をひもときます。


[SPECIAL INTERVIEW]
初土俵入りしてから苦戦が続いた1年後、父から一通の手紙が届きました。内容は四股名を名字の吉永から変えたらどうかというものでした。いくつかあった候補の中から、迷いなく選んだのが「霧島」。霧島山は「花は霧島、たばこは国分」とおはら節にも歌われているように四季に富んだ山であり、小さな頃から山の麓で育った私にとって、毎日見上げ語りかけていた身近な存在。あの威厳をたたえた雄大さにあやかりたい思いもありました。今でも鹿児島空港に着くと、眼前に広がる霧島山に故郷へ帰ってきたなと感じます。現役の頃は、番付が上に行くほど「霧島」という名を世間に広めることができ、ファンの方から霧島に行ってきたと聞くこともありました。弟子が昨年、大関に昇格したタイミングで「霧島」の名を継いでくれました。「霧島」という四股名が残ったことがとてもうれしいですね。

元大関霧島 陸奥(みちのく)一博さん(65)
牧園町出身。井筒部屋所属の元大相撲力士。現役を引退した後は、ちゃんこ店「ちゃんこ霧島」などの経営をしながら、陸奥部屋の親方として後進の指導に力を注いだ。今年4月に定年を迎え、陸奥部屋は閉鎖。現在は音羽山部屋付きとして相撲に関わり続けている。

■霧島といえばコレ
《登山》
▽1年中楽しめる霧島山
髙山 修一さん(66)
溝辺町在住
登山を始めて早くも18年。霧島山から始まった登山は、いつしか日本百名山を巡りに行くほど生活の一部になっています。のめり込んだきっかけは、霧島山・中岳の途中で見つけたダイモンジソウとアキノキリンソウ。こんなかわいい花が咲くのかと、癒やされたのを覚えています。霧島山以上に規模が大きな山は他にもありますが、かれんな山野草やダイナミックな火口がある風景を年中楽しめるのは霧島山ならでは。四季それぞれの良さがありますが、マンサクの花が咲き誇る早春の大浪池(おおなみのいけ)と、霧島山を背景に眺めるミヤマキリシマは特にお薦めです。

《温泉》
▽全国の温泉通がうらやむ場所
末永 博さん(65)
国分在住
市内50の温泉施設を巡る「きりしまゆ旅」というスタンプラリーをきっかけに、温泉のとりこになりました。温泉横綱だけに飽き足らず、温泉ソムリエマスターなどの資格も取るまでに。温泉県を名乗る大分県は源泉数・湧出量が日本一、泉質の種類は10種類中8種類をうたいますが、霧島市は9種類の泉質を楽しむことができます。私のお薦めは霧島山から湧き出る硫黄泉。いかにも温泉といった硫黄泉の香りに包まれながら、熱めとぬるめの交互浴で至福のひとときを過ごせます。ぜひ自分好みの温泉を探して癒やされてみては。

《食》
▽旬の物がたくさん
西原 由希さん
国分在住
食べることが何より好きな私。鹿児島は食の宝庫で、外食に行くと県内産の食材が使われている所が多く、おいしい物ばかりです。中でも霧島市は魅力的な食べ物にあふれていると思います。近所のスーパーに行けば、地元産のさまざまな野菜や果物が並び、ついつい買い過ぎてしまうことも。店内に生産者の写真や思いがつづってあると、子どもと読んで、大事に食べることを学んでいます。市内をドライブすれば、広い茶畑や果物狩りができる観光農園、牛や豚を飼育している施設もあり、当たり前に口にしている物が地元で作られているのだなと実感しますね。

《風景》
▽唯一無二の景色
牧 大吾さん(38)
隼人町在住
カメラを使う仕事をしているので、子どもの成長を残しておこうとプライベートでも写真を撮り始め、霧島フォトコンテストにも出品するようになりました。霧島市は立地上、海に沈む太陽や広い外海を撮影することはできませんが、四季を通じてさまざまな風景を見ることができ、有名な撮影スポットではなくても絵になる所だと思います。私が一番好きなのは韓国岳の頂上からの風景。高千穂峰の方向から昇る朝日の中に浮かぶ山のシルエットや、冬の夜空の中に冠雪した白い山が映える姿は、カメラ好きにはたまりませんね。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU