◎生きていく上で欠かすことができない「食」を未来につなぐ、私たちのまちの新規就農者や農業後継者などを紹介します。
竹ノ内 賢一郎さん(50)
隼人町出身、隼人町在住。
就農13年目。竹一農園代表。霧島NEO-FARMERS(ネオファーマーズ)!役員。
営農類型:露地野菜
経営作目:根菜類(ショウガ、ダイコン)
営農面積:2ha
※霧島NEO-FARMERS(ネオファーマーズ)!の情報はこちら(本誌PDF版13ページ参照)
秋空の下で畑を覆いつくす特徴的な緑の葉。鹿児島空港に近い隼人町西光寺で、ショウガの生産に精を出すのが、竹ノ内賢一郎さん(50)です。
竹ノ内さんが就農したのは37歳の時。国分実業高校(現・国分中央高校)園芸工学科を卒業後、建設会社に就職し、全国各地の災害防止工事に携わりましたが、農家の一人息子だった竹ノ内さんは、両親が元気なうちに家業を継ごうと思い立ち、帰郷しました。
「就農1年目は思ったより順調でしたが、その後は輸入野菜やコロナなどの影響で取引が減少。苦労して作っても買い叩かれ、農家をやめようと思ったことさえありました。続けてこられたのはお客さまや農家仲間、協力者のおかげ。自分が苦しい時は周りも一緒なんだと思うと頑張れます」と竹ノ内さんは力強く話します。
収穫体験も受け入れており、県外から訪れる人もいるそう。「畑の中で一緒に収穫作業をしながら、いろいろな話をするのが楽しいですね」
■自慢のショウガで作る・霧島ジンジャー
竹ノ内さんはショウガそのものの生産販売だけではなく、ショウガを使ったシロップ・霧島ジンジャーの開発に取り組んでいます。「ショウガは体を温める成分を多く含んでいるので、寒くなるこれからの季節にぴったりです。1人でも多くの人に購入してもらい、霧島市のショウガという地域資源の認知度向上にもつなげたい」と竹ノ内さんは意気込みます。霧島ジンジャーは、12月中旬から日当山西郷どん村で販売予定。詳細はインスタグラムをご覧ください。
※竹一農園のインスタグラムはこちら(本誌PDF版13ページ参照)
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