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霧島山と錦江湾の魅力再発見「霧島ジオパークの旅」vol.11

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鹿児島県霧島市

〜山で幸せ、海で幸せ〜

日本で最初の国立公園・霧島錦江湾国立公園がある霧島市。市内全域の自然や文化などは霧島ジオパークとして、日本ジオパークに認定されています。霧島山や錦江湾をはじめとする、魅力あふれるスポットを紹介します。

■干拓地に集う冬の使者クロツラヘラサギ
国分広瀬の干拓地には、絶滅危惧種に指定されているクロツラヘラサギが越冬のために訪れます。

▽白い羽毛に真っ黒な顔、へらのようなくちばしが愛らしいクロツラヘラサギが置かれている現状を、くすの木自然館の小野田剛さんに聞きました。

「貴重な鳥が身近にいるかもしれません。」

クロツラヘラサギは、「サギ」という名前がついていますが実はトキの仲間で、令和6年1月現在で世界に6,988羽しかいないとされる珍しい渡り鳥です。生息環境の悪化や狩猟などにより個体数が激減し、約30年前には世界で300羽ほどしかいなかったとされています。そのため環境省では、近い将来野生での絶滅の危険性が高い種とされる絶滅危惧IB類に指定しています。
日本では越冬のため九州と沖縄に飛来し、今年1月には702羽の飛来が確認されました。そんなクロツラヘラサギが国分広瀬の干拓地周辺にも訪れています。すみかとなる湿地帯が残っていること、堤防の周りは泥質で食べ物になる水生昆虫やエビ、カニなどの水底に生息する生き物が豊富であることが飛来する理由だと考えられます。
クロツラヘラサギが毎年飛来するのは、安心できる環境があるからこそ。自然豊かな環境をこれからも守っていきましょう。

〔関連情報〕
◇クロツラヘラサギと自然環境を守るために
クロツラヘラサギが過ごす場所は人の生活圏に近いため、ごみや釣り針によるけがが原因で衰弱死してしまうことがあります。自然環境を守ることはクロツラヘラサギを守ることにもつながります。ごみや釣り糸は必ず持ち帰るようにしましょう。

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