【特集】令和6年度 施政方針と当初予算(2)

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【令和6年度の事業概要】
令和6年度に実施する主な事業を、市民の皆さんの声と共に紹介します。
「みんなの期待」

■防災(disaster prevention)
▽下水道事業(雨水対策)
事業費：15億6,608万円
近年の雨水流量の増大や降雨の局所化・集中化・激甚化により増大する浸水被害に対応するため、排水機場などの整備工事を実施する。

湯之元1自治会長　牧之瀬明弘さん(72)
「浸水被害対策で地域住民に安心を」
平成5年の8・1水害では床下浸水を経験。近所では床上浸水した建物も多く、どこまで水が迫ってくるのか恐怖と不安でいっぱいでした。地域住民相互で行う復旧作業も、高齢化で今後が心配です。新たな排水機場が整備されれば安心感が高まります。市内の浸水被害が減少し、より住み良いまちになることを願います。

■建設(construction)
▽公園改修事業(丸岡公園整備事業)
事業費：2億5,690万円
園路や遊具などの公園施設の更新、ゴーカートコースの延伸、噴水やトイレなどの整備を行い、公園の魅力向上を図る。

隼人町在住　間手原千穂菜さん(39)・羽琉(はる)君(10)
「施設改修で利用しやすく日本一のゴーカート場に期待」
桜の季節にはお花見をしたり、子どもとゴーカートに乗ったりと丸岡公園をよく利用します。最近は施設の老朽化が気になっていましたが、改修されればさまざまな世代の人が利用しやすくなるのではと期待。中でも、ゴーカートコースは長さ日本一になると聞き、子どもも大喜び。木造大型屋根も整備されるので、ますます遊びに行きたくなりますね。

■商業(commerce)
▽人材確保支援事業
事業費：925万円
市内事業者の人材確保を支援し、事業者の持続的発展と労働・定住人口の増加を図るため、採用活動などに用いる費用の一部を助成する。

日本エアコミューター(株)総務部人財グループ　甲斐田拓巳さん(28)
「市独自の支援制度で積極的な人材確保の取り組みに」
人手不足などを背景に採用市場は全国的に売り手市場となっており、求職者と企業をつなぐための取り組みに力を入れる必要があります。採用活動を後押ししてもらえるこの事業があったからこそ、全国から来るインターンシップ生への交通費補助や、企業説明に用いる動画の作成など、これまでできなかった取り組みにつなげることができました。

■子育て(child care)
▽産後支援事業
事業費：2,434万円
全ての子育て家庭が安心して出産・子育てができる環境を整備するため、妊娠期から産後まで切れ目のない支援を実施する。

訪問型産後ケア利用者　田實奈穂さん(30)・咲月(さつき)ちゃん(1)
「何でも相談できて初産でも安心して子育て」
初めての出産で不安が大きく、産後の体調不良がある中で首も据わっていない子を連れて外出するのが心配でした。訪問型の産後ケアは、家に来てもらい相談などができるので助かります。普段の育児環境だからこそ、身の回りの物を使った対応を教えてもらえる良さもあります。娘だけでなく自分自身のケアにもつながり、楽しく子育てできています。

■農業(agriculture)
▽鳥獣被害対策実践事業
事業費：4,517万円
深刻化・広域化する野生鳥獣被害に対応するため、生態調査や有害鳥獣捕獲による個体数の調整など、被害防止対策を進める。

福山果樹部会会長　福岡安行さん(74)
「サル被害が深刻化人里にも現れ危機感」
数年ほど前からサルの被害が深刻化し、中には全滅するミカン畑も。果樹部会ではサルを追い払う花火を配布するなどの対策を行いましたが、30から50頭の群れで現れ、威嚇されたこともありました。まだ人への被害はないようですが、国分方面では人里に現れた話も聞きます。専門家などによる生態調査で、有効な対策が進むことを期待しています。

■交通(transportation)
▽コミュニティバス等運行事業
事業費：1億944万円
ふれあいバスやきりしまMワゴンなどの運行、バスロケーションシステムを運用し、市民の移動手段の確保と利便性の向上を図る。

きりしまMワゴン利用者　髙栁愛理さん(32)・陽聖(ひさと)ちゃん(1)
「AIを活用した使い勝手が良い交通機関」
生まれて間もない子どもを連れて運転するのに不安があったので、移動は主にバスを利用していましたが、バス停が遠かったり時間が合わなかったりすることも。そんな時にきりしまMワゴンを知りました。希望する時間や場所で予約が取りやすく、便利さを実感しています。10月から本格運用すると聞いたので、もっと利用しやすくなると良いですね。