「生きていく上で欠かすことができない「食」を未来につなぐ、私たちのまちの新規就農者や農業後継者などを紹介します。」
市原正博さん(54)国分出身、国分在住。
就農9年目。いちべじ、きりしまロハス代表。じょうもん市場理事。
営農類型:有機露地野菜
経営作目:根菜類、果菜類、葉茎菜類
営農面積:2ha
「春はタマネギ、ジャガイモ、ズッキーニ。夏になればキュウリ、ピーマンと―」と話すのは、季節に応じて多品目の野菜を有機栽培で生産する、市原正博さん(54)です。有機栽培は化学的に合成された肥料や農薬を使用しないことから、環境への負荷が少ない、自然の力を生かした生産方法です。
「同じ作り方をしても天気や気温に左右され、農薬なども使わないので生育のコントロールが難しい。だからこそ面白い」と話す市原さんが農業に携わったのは9年前。サラリーマンとして全国各地を飛び回り、いつか帰郷し地元に貢献したいとの思いを募らせていました。そんなときに見つけた有機農業が学べる学校に仕事をしながら通い、土づくりから始める有機農業に奥深さを感じた市原さん。一念発起して農業の道へ進みます。「安心安全な地元の野菜を、もっと地元で食べてもらいたい。有機のニンジンは味が濃くて甘いですよ」と笑顔を見せる市原さんの夢は走り続けます。
■週末有機農業体験農園「きりしまロハス」
農業とは無縁の生活から農業の面白さに気づいた市原さん。その気づきや学びを広めたいとの思いで始めたのが、週末有機農業体験農園「きりしまロハス」です。受講期間は1年間。月2回、週末に座学と実習で初歩的な知識から専門的な内容に至るまで学ぶことができます。作る野菜は季節に応じた約30品目。家庭菜園を始めてみたい、家族で習い事をしてみたい、そんな思いを形にできる「きりしまロハス」で、あなたの人生に豊かさを加えてみませんか。
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