顔を合わせることなく電話などで信用させて金銭をだまし取る、うそ電話詐欺の被害が増加しています。
鹿児島県警が発表したうそ電話詐欺の被害状況によると、令和6年は県内で237件の被害が発生し、被害総額は約6億5千万円に上ります(グラフ)。市消費生活センターにも4月から1月末までに、うそ電話詐欺の相談が50件以上寄せられており、同様の手口による被害が本市でも広まりつつあります。
■多様化する詐欺の手口
詐欺の手口は多様化しており、自動音声ガイダンスや通話で、国や警察、電話通信事業者などをかたり「本日中に連絡がない場合は法的手段に移行する」「キャッシュカードが不正に利用されている」といった言葉で不安をあおり、個人情報などを引き出そうとします。
さらに架空の料金を請求し、現金の振り込みや電子マネーでの支払いを指示することもあります。
■詐欺被害に遭わないために
被害に遭わないためのポイントは、犯人と話をしないことです。固定電話は在宅時でも留守番機能を設定しておけば、発信者を確認することができます。家電量販店などで購入できる防犯機能付きの電話は、発信者に通話が録音されるということを伝える自動メッセージ機能があります。悪意を持って連絡する人に警告することができ、万が一不審な電話に出てしまっても、通話内容が録音されるので通話を後から聞き直すことができます。不安になっても電話をかけ直さないようにしましょう。
「私は詐欺にだまされない」と思い込まずに、少しでも不審に思うことがあれば家族や知り合い、消費生活センターや最寄りの警察署などに相談してください。
○県内におけるうそ電話詐欺の被害件数と被害金額の推移
問合せ:
霧島警察署【電話】47-2110
市消費生活センター【電話】64-0964
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