動物ふぁいる No.72 生き物ずかん

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■かごしま水族館『ホンダワラ類』
春から夏にかけて錦江湾沿岸の岩場には「海の森」が出現します。これらの正体は背の高い褐藻(かっそう)、ホンダワラ類です。ヤツマタモク、マメタワラ、アカモク。私たちがよく食べるヒジキもその仲間です。これらは1月ごろから伸び始め、春の終わりには2～3mまで大きく成長します。
この「海の森」ではイカの卵や稚魚の群れ、小型の甲殻類など、多くの生き物が見られます。これらはみな、外敵から身を守るための隠れ場や餌場としてここを利用しています。錦江湾にたくさんの種類の魚介類をはじめとする生き物が生息しているのも、「海の森」のおかげといっても過言ではありません。
夏の終わりには消えてしまう「海の森」は、錦江湾の生き物たちの命を育む、なくてはならない場所なのです。

問合せ：かごしま水族館
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