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8・6豪雨災害から30年

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鹿児島県鹿児島市

近年、豪雨災害が激甚・頻発化する中、過去の教訓を風化させずに後世に伝え、災害への備えに生かすことが重要です。発生から30年を迎える「8・6豪雨災害」の被害状況や、防災の取り組みを紹介します。

■100年に一度の大雨
平成5年は、8月に入っても梅雨前線の非常に活発な活動が続く中、本市を中心に局地的な豪雨が襲いました。崖崩れが約700カ所、浸水家屋は1万棟を超えるなど、各地に甚大な被害をもたらし、多くの市民が犠牲になりました。

本市(鹿児島・吉田・桜島・松元・郡山地域)における被害状況

□甲突川や稲荷川などが氾濫
*画像は本紙又はPDF版でご覧ください。
・土砂が2m近くまで堆積した玉江橋付近の歩道橋
・多くの飲食店が浸水した天文館
・浸水した鹿児島アリーナ地下駐車場
・冠水した草牟田付近の国道3号

□道路の崩落や橋の流失などが発生
*画像は紙面又はHPでご覧ください。
・小山田町の国道3号が甲突川に削られ崩落
・架設から約140年の武之橋が流失

□一日も早い復旧に向けて
*画像は紙面又はHPでご覧ください。
・市は関係機関と連携し、ライフラインの復旧や避難所運営などに当たった
・市議会では災害復旧対策協議会を設置し、被害状況の把握や対策の協議を行った

□消防団員として懸命に災害対応に当たった
(草牟田分団 副分団長 山内憲男さん)
6日は雨が降り続き、国道3号付近は2m近く浸水する中、溺れそうな人をゴムボートに乗せて救助するなどの対応に当たりました。翌日には、鹿児島アリーナ地下駐車場で救助活動に当たり、人が通れるようになるまで排水作業を行うなど、前日から約30時間、他の消防団員と協力して活動を続けました。水で浮いた車が横転するなど町は悲惨な状況でしたが、「できる人がする」という言葉を胸に、皆で協力しながら対応しました。

■防災の主な取り組み防災の主な取り組み〜教訓を生かして
□災害が発生しないように
*画像は本紙又はPDF版でご覧ください。
・市街地の内水対策として、甲突川や稲荷川などの流域において、河川改修と併せ、水路の新設や断面拡大などの整備を行いました。
・土砂災害対策として、数多くの土石流や崖崩れが発生した竜ヶ水地区では、土石や木々を受け止める砂防えん堤や崖崩れを防ぐ特殊法枠工の整備を行いました。
・低地区の内水対策として、雨水ポンプ場や水路の新設などとともに、低地区ハザードマップの作成や住民の土のうの活用などの対策を進めました。

□迅速な災害対応のために
*画像は本紙又はPDF版でご覧ください。
・今年の5月に行った災害対策本部設置訓練では、8・6豪雨災害の状況や時系列に沿って、閉庁時の対応を確認しました。
・防災の知識を身に付けていただくことで、地域の防災力を高め、災害の被害を少なくするため、毎年、出水期前に地区別防災研修会を開催しています。
・市LINE公式アカウントなどを活用し、避難情報などの迅速な発信に取り組んでいます。

□8・6豪雨災害パネル展
期日:(1)8月7日(月)15日(火)、(2)8月16日(水)22日(火)、(3)8月23日(水)29日(火)
場所:(1)天文館図書館、(2)イオンモール鹿児島(東開町)、(3)よかど鹿児島2階(泉町)

◎過去の教訓を生かし今できることを、市HPにまとめています。自分や大切な人の命を守るため、災害への備えを改めて考えてみませんか。(危機管理課 脇主任)

問合せ:危機管理課
【電話】216-1213【FAX】226-0748

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