■かごしま水族館『クレナイニセスズメ』
クレナイニセスズメは体長が5cmほどの小さな魚で、名前のとおり鮮やかな赤紫の体色が特徴です。名前の中に「ニセ」とあるのは、スズメダイ科に似ているものの実際は、熱帯地域に分布するメギス科に属することに由来します。国内では大隅諸島と琉球列島に生息しており、サンゴ礁や岩礁の落ち込んだ部分に隠れる習性があります。
隠れる習性を持ちながら派手な体色をしているのは矛盾していると思うかもしれません。しかし、赤色の光は水分子に吸収されやすいため、深いところや岩陰のような暗いところでは、赤紫の体色が外敵からは目立ちにくい青紫色に見えるようになります。
当館では2階の「礁池(しょうち)のサンゴ水槽」で展示しています。小さいながらも存在感があるので、ぜひ観察してみてください。
問合せ:かごしま水族館
【電話】226-2233【FAX】223-7692
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