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特集 祭りの未来(2)

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三重県いなべ市

■だから私は、祭りが好き
市内の各地域には、世代を越えて受け継がれてきた祭りがあります。祭りが好きな人たちに、祭りの魅力を聞きました。

▽大安町南金井 天王祭
〈人とのつながり〉
・鈴木祥平さん
・藤本明都さん
〇鈴木さん
祭りのお囃はやし子を聞くと「夏が来た!」と感じます。交流の場がなくなりつつあるので、いろんな人と交流できる祭りは、とても大切。コミュニケーションを取りながら、次の世代にも伝えていきたいです。
〇藤本さん
夏になると、みんなで太鼓をたたいた思い出がよみがえります。進学や就職で地元を離れてしまう人が多いけれど、祭りが地元に集まる機会になっています。祭りがあることで、先輩や後輩に相談できるなど、地域の人とつながりを築けています。

▽北勢町阿下喜 八幡祭
〈みんなと感じる達成感〉
山下愛翔さん
4年ぶりの開催で、不安はありましたが、「中止していた期間の分も盛り上げるぞ」という強い気持ちで、子どもみこしを担ぎました。実際に担いでみると、すごく重たくて、祭りの終盤は体力的に大変でした。中学1年生から3年生まで、学年を超えて声をかけ合い、最後までやり遂げたときは、「みんなと乗り越えた」という達成感がありました。この祭りを通して、自分自身、他の学年にアドバイスなどを伝える力が付いたと思います。参加できたことに、すごく誇りを感じました。

▽員弁町楚原・御薗 合祀(ごうし)祭(天白祭)
〈家族の絆(きずな)を感じる〉
橋本早紀さん
「お祭り大好き」な祭り一家で育ったので、子どものころから祭りは身近なものでした。2人の兄が青年団に入ったのを見て、私も高校生の時に当たり前のように加入し、祭りに関わるように。父と兄たちと参加した今年の祭りでは、父に手を取ってもらい太鼓をたたいた幼いころの記憶がよみがえり、家族の絆を感じる瞬間になりました。今は、県外の大学に通っているので地元を離れていますが、祭りが家族の集まるきっかけになっています。この祭りが長く続いてほしいです。

▽藤原町坂本 坂本曳山車(ひきやま)行事
〈いろんな世代との交流〉
鳥山たづ子さん
長年、祭りの食事担当をしてきました。祭りの参加者や見に来た人に、地区の集会所でおにぎりと豚汁を提供していたので、気付いたら、いつも祭りは終わっていました。でも、「おいしい!」と言って食べてくれる姿を見ると、準備は大変だけど、「やってよかったなぁ」と思います。祭りが終わると、一緒に準備をしてきた人たちと共に達成感を味わえるのもいいところですね。地域の人との交流も減ってきている中で、祭りの準備を通していろんな世代と関われるのは、うれしいです。

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