文字サイズ
自治体の皆さまへ

【めざせ いなべ通】いなべ 検定入門 192 歴史でひもとく いなべの旧16カ村(15)

18/27

三重県いなべ市

執筆:ふるさといなべ市の語り部の会

◆大泉原村(員弁町)
明治22年に、北金井、御薗、楚原、石仏、畑新田、大泉新田、松名新田、平古が合併して大泉原村が誕生しました。
北金井には、永正(えいしょう)2(1505)年に種村氏が築いた金井城の城址(しろあと)があり、当時の様子を感じることができます。「御薗」とは、伊勢神宮の神領を示し、地名の由来になりました。楚原には、戦前まで郡役所があり、員弁の政治、教育、文化の中心地でした。石仏では、中世に美濃の土岐氏と北勢地方の土豪(どごう)との戦いが2度ありました。戦死者の墓が散在していたので、石仏墓地に合祀(ごうし)されました。
畑新田には、700年以上風雪に耐え抜いたと伝わる、玉手の森の名残りであるマキの木があります。大泉新田の神明社の西には、村の開発の祖、正木嘉兵衛(かへい)氏の石碑があります。平古は、明治の初めに桑名藩士約300人が入植してできた村で、現在も数軒の子孫が残っています。なお、美鹿との境の山中には、員弁郡開発の祖、「伊迦賀色許男命(いかがしこおのみこと)」の墳墓があります。

〇正木嘉兵衛氏顕彰碑(員弁町大泉新田)
碑文の説明板が2020年12月に新しく設置されました。

問合せ:ふるさといなべ市の語り部の会 伊藤忠
【電話】090-3583-2827

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU