■特区以外でも
伊勢志摩らしい特徴を生かしたワイン造りを追求
伊勢美し国醸造所
醸造長
高谷 俊彦さん
山梨県・長野県・新潟県にて20年以上の経験を積み、大手ワイナリーで醸造長を務めた経験の持ち主。「伊勢市の風土や食文化に寄り添うワイン醸造」を目指しています。
伊勢美し国醸造所
総支配人
江頭 篤彦さん
日本ソムリエ協会・三重支部長。東京都・志摩市の外資系5つ星ホテルにて、チーフソムリエや料飲部マネージャーの経験を積む。伊勢志摩を中心とした三重県の豊かな食材に合うワイン醸造を目標に掲げています。
▼インタビュー
歴史、食、ワインが融合する街・伊勢市へ
○伊勢志摩の„テロワール“を最大限に生かしたワイン
伊勢市の風土や食文化に寄り添うワイン生産を目指し「伊勢美し国醸造所」は伊勢志摩地域初の醸造所として、令和4年8月に誕生しました。
現在、県内市町(玉城町、南伊勢町、名張市)や県外の農場から仕入れたぶどうで、7種類のワインを醸造しています。
○新たな「伊勢産ワイン」造りに向けて
「伊勢で収穫したぶどうでワインを造りたい」と令和5年6月に村松町の耕作放棄地0.9ヘクタールをワインぶどう畑として生まれ変わらせました。ヨーロッパ由来のワイン専用品種と日本の伝統的な固有品種を中心に栽培しています。
伊勢産ワインぶどうが収穫でき醸造されるまでに要する年月は3年。ぶどうの生育からワインの醸造まで人の手で愛情を込めて造る、新たな「伊勢産ワイン」に期待していただきたいと思います。
○次世代へ繋がるワインづくり
「伊勢志摩の海の食材に寄り添う土壌づくり」を目指し、破棄される牡蠣殻や海藻などを土壌中に循環させています。石灰質に近い牡蠣殻が海のミネラルを補い、ぶどう栽培に適した土壌を作ってくれています。資源循環を意識し、次世代へと繋がるワイン造りを行っています。
○伊勢市を思い浮かべワインを楽しんでほしい
伊勢らしいワインを探求し、ワインと自然が共存する「伊勢産ワイン」をお届けしたいと思います。「伊勢産ワイン」を楽しむことで、伊勢市を深く知るきっかけになればと思います。
「テロワール」…ワインでは風土や土地の個性と訳される言葉
■伊勢産ワインのこれから
国内屈指の観光都市、伊勢市。
旅の重要な要素である「食」の充実にも結び付く、地産地消。
今後、伊勢の特産品として、市内産ワインぶどうを使用した地ワインの推進に取り組みます。
■令和4年と5年に誕生した2つのワイナリー
それぞれのワインは伊勢市ふるさと応援寄附金の返礼品にもなっています。
○注意
住民票が伊勢市にある人は、伊勢市ふるさと応援寄附金の返礼品を受け取ることはできません。
▼伊勢ワイン株式会社
村松町1375-6【電話】38-1550【URL】http://care-pro.co.jp
農福連携により地域のぶどうを使用したワインを醸造し、障がい者の就労環境を創出するとともに、生産したワインを地域の特産品として販売することで、観光産業を盛り上げます。
○伊勢ワイン 祈(赤スパークリング)
1本750ml
伊勢史上初、純伊勢産ぶどう(ワイン専用品種ヴィニフェラ系)を100%使用した伊勢の水、風、太陽を感じられるワイン。
主要な原材料として市内で採れたぶどうを使用している地場産品です。
▼伊勢美し国醸造所
大世古2-5-11【電話】27-5050【URL】https://iseshima-winery.co.jp
伊勢志摩地方を「ワイン・食」を通じてさらに魅力ある地にすることや、周辺産業の活性化や廃棄される伊勢志摩産の牡蠣殻を土壌中に循環させる「持続可能な農業」など地域貢献を志しています。
○美し国マスカット・ベーリーA 2022
1本750ml
三重県産の「マスカット・ベーリーA」を100%使用、一番搾り(フリーラン)のみで仕上げたフレッシュで贅沢なワイン。
市内の工場で全製造工程を行っている、地場産品です。
問い合わせ:農林水産課
【電話】21-5645【FAX】21-5651
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