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伊賀市の文化財148

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三重県伊賀市

国指定重要無形民俗文化財
ユネスコ無形文化遺産登録
上野天神祭のダンジリ行事
[紺屋町先達(せんだち)衣装新調]
上野天神祭の鬼行列は、相生町・紺屋町・三之西町・徳居町の4町が継承しており、その中でも悪鬼(あっき)や役行者(えんのぎょうじゃ)、ひょろつき鬼や鎮西八郎為朝などに注目が集まりますが、役行者とひょろつき鬼の間の行列に、4人の山伏が先導する子どもの山伏とされる先達がいることはご存じでしょうか。
天保11(1840)年に製作された市指定有形民俗文化財の「伊賀上野天満宮祭礼九月廿五日行列略記」の版木にも鬼行列の中で描かれています。奴(やっこ)が傘をさしかけ、いかにも身分の高い人物を想起させます。
その先達が着用する衣装は、上衣と袴からなり、紺屋町では明治23(1890)年、大正11(1922)年、昭和期に製作された3種類の衣装が保管されています。どの衣装も長年の使用による損傷が著しく、このままの状態では将来の供奉(ぐぶ)行列に支障をきたす恐れがあることから、現着用の衣装をもとに、令和元年度から2年度にかけて、新調事業を行いました。
この事業は、上野天神祭復元修理事業等審議会委員の指導のもと、伊賀市の補助を受け、京都市の織物工房が製作を請け負い、令和2(2020)年9月1日に完成しました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、完成した年は上野天神祭自体が中止だったこともあり、昨年のお祭りで初めて披露されました。今年のお祭りでは、先達にも注目して、鬼行列をご覧ください。

問い合わせ:文化財課
【電話】22・9678【FAX】22・9667

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