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自治体の皆さまへ

明日に向かって~差別をなくしていくために~

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三重県伊賀市

人権について考えるコラムです。

■感染症と人権-中心市街地推進課-
新型コロナウイルス感染症の感染症類型が、5月8日から5類に引き下げとなります。
この感染症は、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、リモートワークの推進など、長期間にわたり私たちの生活にさまざまな影響と変化をもたらしたと同時に、人権に対する意識にも大きな影響を与えました。
感染症の流行初期には、感染者やその家族に対する誹謗中傷、感染者情報を特定する行為、流行地域からの来訪者に対する過剰な拒否反応など、人権を侵害する行動が頻発し、大きな問題となりました。得体のしれないものに対して人間は過剰に反応し、うわさや他人の行動に流されやすい傾向にあります。ましてや今回のようなパンデミック(感染爆発)の状態であればなおさらです。
しかし、「自分の命にかかわることだから」「感染症の知識がなかったから」という理由で、誰もがかかるかもしれない感染症の患者やその家族に対する誹謗中傷や忌避意識は、決して許されるものではありません。
このような行動は、部落差別や外国人差別などのように、正しい知識や理解がないことで起こるメカニズムと同じです。差別は特別なものではなく、誰もが差別する側、される側になることが明らかになりました。
類型が引き下げられ、以前の日常が戻ってくることは喜ばしいことですが、今こそ起こった問題を振り返ることが大切です。誰もが人権侵害の当事者になり得ることを理解し、再び人権侵害を起こさせないよう、「自分事」として考え、取り組みたいと思います。

■ご意見などは人権政策課へ
【電話】22-9683【FAX】22-9641【E-mail】jinken-danjo@city.iga.lg.jp

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