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伊賀市の文化財 147

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三重県伊賀市

三重県指定有形文化財(建造物) 春日神社拝殿(川東)
三重県指定有形民俗文化財 春日神社雨乞願解(あまごいがんほどき)大絵馬附(つけたり)相撲板番付5点(川東)

春日神社拝殿は、桁行(けたゆき)7間(約15・6m)、梁間(はりま)3間(約7・2m)の大型の拝殿です。本来は檜皮葺(ひわだぶき)であったものを昭和56(1981)年に銅板葺としました。
建立年代の詳細や沿革は明らかではありませんが、天正9(1581)年の織田信長による伊賀攻めでも、焼失を免れたと伝えられています。
その後、江戸時代や明治時代に幾度かの修理が行われ、拝殿は各時代の要素が混在した建物となっていますが、それぞれの時代で修理に関わった人々の努力により室町時代の部材が残された三重県内で最古級の建物の一つとなっています。
平成28(2016)年から始まった解体を伴う修理が令和5(2023)年3月に終了しました。文化財としての価値を残しながら後世に伝えていくため、建造物などの専門家の指導を受けながら実施されました。
また、拝殿には神社に伝わる大絵馬や相撲板番付が展示されていました。大絵馬は、延享4(1747)年から昭和14(1939)年にかけて奉納された大型額仕立ての13点です。8点に「雨乞願解」などの墨書が見られます。これは干ばつの際に雨乞いを祈願し、その願解に奉納されたことを示しています。
附の相撲板番付は、明治4(1871)年から昭和25(1950)年までの5点が残されています。神社などへ雨乞い祈願のため相撲が奉納されていたことがわかる興味深い資料です。
拝殿の修理を経て大絵馬や相撲板番付も再度掲示されました。

文化財課
【電話】22・9678【FAX】22・9667

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