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「財政非常事態宣言」解除後初となる 令和4年度決算QandA(1)

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三重県名張市

20年近く続いた「財政非常事態宣言」解除後初となる令和4年度の決算をご紹介します。

詳しい内容は、市ホームページに掲載しています
・令和4年度の決算書
・市の財政運営の指針「中期財政計画」

■一般会計

Q まずは、令和4年度の収支から説明してくれる?
A 5億6,509万円の黒字でした
令和4年度の歳入総額は324億453万円、歳出総額は318億3,944万円で、差引収支は5億6,509万円となり、黒字。このうち、翌年度に繰り越す財源を除いた実質収支額は5億3,613万円でした。

Q 歳入のうち「都市振興税」は本当に今年度で終わるの?
A 予定通り令和5年度で廃止します
平成28年度から固定資産税の標準税率に上乗せする「都市振興税」のご負担を、市民の皆さんにお願いしてきましたが、令和5年度で廃止します。
この財源を活用して、市立病院の充実や下水道事業の推進など行政サービスの維持・向上と、「地域共生社会」の構築に取り組んできました。
令和6年度以降も、新たな行政課題に対応していくために、引き続き、事務事業の見直しや財源確保など財政健全化に向けた取組を進めていきます。

Q 「財政非常事態宣言」が解除され、名張の財政はこれから良くなっていくの?
A 民生費の増加や施設の更新など、厳しい状況は続く
今後、高齢化による民生費などの増加、公共施設の老朽化に伴う更新も必要となる中で、物価高騰の影響を受け、厳しい状況は続きます。
財政状況を判断する指標の一つに、財政の弾力性を示す「経常収支比率」があります。これは経常的な収入に占める経常的な経費に要する金額の割合です。この指標が小さいほど、財政にゆとりがあるといえ、令和4年度決算では99.2%でした。例年90%を超えており、硬直した状況が続いています。これは過去の借入金の返済が大きな負担となっていることなどが要因です。

■特別会計

問合せ:財政経営室
【電話】63-7403

■企業会計
◇水道事業会計・下水道事業会計
・水道事業会計は、水道ビジョンに基づく老朽施設の更新や、老朽管の耐震化などを推進。決算は、給水収益などの減収や水道施設の維持管理費などの増加により1億4,762万円の純損失となりました。
・下水道事業会計は、5,049万円の純利益となりました。

問合せ:上下水道部経営総務室
【電話】63-4114

◇病院事業会計
延べ入院患者数は前年度より2,547人増加し51,018人。延べ外来患者数は前年度より3,389人減少し、70,743人でした。
新型コロナウイルス感染症患者の対応により給与費が増加したこととあわせて、原油価格などの高騰により経費が増加しましたが、新型コロナウイルス感染症の対応に対する国・県の補助の受け入れ、一般会計負担金が増加したことなどから4億5,251万円の純利益となりました。

問合せ:市立病院総務企画室
【電話】61-1100

■補足メモ 名張市の3つのおサイフ
・一般会計のおサイフ
・企業会計のおサイフ
・特別会計のおサイフ
名張市には3つのおサイフ(会計)があり、使い道によってどのおサイフから使うかが決まっています。
一般会計…教育や福祉、道路の整備など、行政の基本的な事業を実施していくための会計で、市の会計の中心となります。
特別会計…国民健康保険や介護保険、後期高齢者医療など、特定の収入と特定の支出を一般会計と区分して経理し、特定の事業や資金運用の状況を明確化させた会計です。
企業会計…特定の事業収入で事業をまかなう「独立採算」方式の会計です。名張市では、水道・下水道と病院の事業があります。

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