11.18市民総ぐるみの総合防災訓練に1万人を超える人が参加
南海トラフ地震や豪雨災害に備えるための総合防災訓練。地域独自のさまざまな試みもみられました。
■「防災キャンプ」で主体的に行動できる力を
避難所となる体育館に避難用テントでお泊り――。そんな子どもたちがワクワクしそうな訓練を実施したのは薦原地域で、小学2~6年生の42人が参加。防災食をどうやって分け合う?停電したときに不便になることは?寒い季節でのテント泊に必要なものは?実体験を通して、災害時に「できること」「備えておきたいこと」を学びました。
◇災害が起きたときどうするとか考えないといけないと思い、友だちと一緒に参加しました。班の中にはしゃべったことがない子もいましたが、みんなで役割分担して行動できたのでよかったです。初めてのことで緊張もしたけど、楽しく防災体験ができました。
中阪(なかさか)杏梨さん(薦原小6年)
◇今回は、保護者の皆さんが防災キャンプを企画。少し不自由な避難所生活体験を通じて、子どもたちと一緒に楽しみながら考える防災訓練となりました。ゲームの中で、「非常食を配るときは高齢者や障害者を優先したい」といった「思いやりポイント」が子どもたちから提案されていたのが印象的。子どもたちには、災害時に自分で考えて行動し、みんなで協力できるようになってほしいと思います。
古谷久人(ふるたにひさと)さん(薦原地域づくり委員会会長)
■みんなで助かるためにできることは
雨の中、小学生から高齢者、外国人など、400人を超える人が小学校へ避難した箕曲地域。今回は特に安否確認に力を入れ、外国人にも積極的に声をかけたんだそう。地域間で連携をとった訓練としたのも特徴です。
◇普段の生活はもちろん、災害があったとき私たちだけでは、どうすればいいのか不安でした。今回、防災訓練にお声がけいただいた事で避難方法がわかり、また、地域の方々とも繋がる事ができて良かったです。今後、何かあれば私たちも地域に協力していきたいと思いました。
ルニーさん バオさん(地震のない国ラオスから日本へ)
◇訓練は、地域のどこに支援が必要な人がいるかを把握する機会になっています。今回は、地域の外国人にも積極的に声を掛けました。普段からの助け合いにつながればいいですよね。また、避難所が浸水する恐れの時には、百合が丘や春日丘へ避難することになっていて、今回は百合が丘地域の防災訓練にも参加し、連携を確認し合いました。
中野伸宏さん(箕曲地域づくり委員会会長)
問合せ:危機管理室
【電話】63-7271
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