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文化財さんぽ Vol.13

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三重県四日市市

■川を横断する水路!?三十三間筒(さんじゅうさんげんどう)
環境省選定の名水百選に選ばれたこともある桜地区の智積(ちしゃく)養水ですが、このきれいな水はどこからどうやって流れてくるのでしょうか。
智積養水の水源は、北方へ1.8km離れた菰野町神森の「蟹池」です。現在は、3~4m四方の小さな池ですが、鈴鹿山脈からの伏流水が湧き出し、とてもきれいな水をたたえています。
昔から水不足に悩まされていた智積村の水田を潤すために、蟹池からの用水路(智積養水)が計画されましたが、間に流れる金渓(かんだに)川を越えて水を運ぶ必要がありました(金渓川には安定した水量がなかったようです)。その方法として行われたのが、川底に埋樋(うめとい)(四角い筒状に組んだ水路)を置くというものでした。当初は木製で、正徳元(1711)年に石製に変えたと『智積村地誌』にあります。その長さが33間(約60m)なので、三十三間筒と呼ばれました。
智積養水として実現した人々の思いや技術は今も引き継がれていて、さらに私たちに心の潤いも与えてくれています。水路の護岸にも歴史が感じられ、散策にお勧めです。

問合せ:文化課
【電話】354-8240【FAX】354-4873

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