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文化財さんぽ Vol.17

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三重県四日市市

■新一万円札の顔と四日市をつなぐ石碑
新一万円札の肖像画であり、「近代日本経済の父」と称される渋沢栄一と、本市の近代産業の礎(いしずえ)を築いた旧四郷村出身の10世伊藤伝七(でんしち)(1852~1924)をつなぐ「渋沢栄一撰弁書(せんべんしょ)石碑」が、四郷小学校の近くにあります。
伝七は、父親と共に明治15(1882)年、水力を動力とする「三重紡績所」を川島地区に開業しましたが、安定した動力を得られず、うまく事業を進めることができませんでした。
経営に行き詰まり、当時の石井邦猷(くにみち)県令(知事)に相談したところ、渋沢を紹介されました。渋沢は、「資本金の半分を東京で集めてやるから、あとの半分は自分たちが奔走せよ」と言い、合本会社(株式会社)への転換を勧め、地元から資金が順調に集まるよう支援しました。その結果、明治19(1886)年、「三重紡績会社株主総会」が開かれ、三重紡績を再スタートさせ、産業の発展への第一歩を踏み出すことができたのです。
この石碑は、渋沢栄一が伝七の功績を称え、文章を書いて作ったもので、伝七がいかにして本市産業の近代化に貢献したかを後世に伝えています。

問合せ:文化課
【電話】354-8240【FAX】354-4873

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