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自治体の皆さまへ

文化財さんぽ Vol.18

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三重県四日市市

■江戸時代に掘られた「和無田(わんだ)のマンボ」
「マンボ」という言葉を耳にしたことはありますか。マンボとは、員弁・四日市・鈴鹿を中心とする鈴鹿山麓東に分布する、素掘りの横穴式水利施設です。川の浸食で生じた「段丘崖(だんきゅうがい)」に隧道(ずいどう)(トンネル)を横に掘り、トンネルの壁から染み出た地下水を集めて外に流すものです。灌漑(かんがい)用のほか、生活用水にも使われました。
市内では、水沢町、堂ヶ山町、鹿間町、山村町、西村町などに広く見られますが、今回は小山田地区にある「和無田(わんだ)のマンボ」を紹介します。
江戸時代に掘られた長さ490mのマンボで、壁には当時、掘削に使われたツルハシの跡が残っています。流れ出た水は和無田池に流れ込んでいます。
清らかな水をたたえる和無田池には、夏に黄色の小さな花を咲かせるスイレン科の「ヒメコウホネ」が自生しています。葉を水面に浮かせる水生の多年草で、絶滅危惧種に指定されている貴重な花です。
まだ暑さが残るこの時期、江戸時代の人々の知恵で掘られたマンボと、ヒメコウホネが自生する池を訪れてみませんか。(危険ですのでマンボの中には入らないでください)

問合せ:文化課
【電話】354-8238【FAX】354-4873

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