3年目運行スタート度会町営バスの未来を考える

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2023.06.01 三重県度会町

～令和5年7月は運賃を無料に～

令和3年から、町民の皆さんが気軽にお出かけできるよう、運行をスタートした「度会町営バス」。桜や鮎などを描いたカラフルなラッピングが印象的で、誰しも一度は目にする機会があったはず。今回は、2年間で得た運行実績のご紹介と今後の展望について探っていきます。

■2年間で1,866人が利用利用者の減少傾向が続く
気軽で便利な地域に根差した公共交通を目指し、令和3年度から試行運行として始動した度会町営バス。立花地区や小萩地区など路線バスが停まらない地域に新たな専用バス停を設け、ダイヤ2便で、月・火・金曜日に運行しています。当初の想定どおり、利用者の多くは高齢者の人で、買い物や病院へ向かうための移動手段として重要な役割を担うとともに、車内でもコミュニケーションを楽しむ場として、好評を得ています。
2年間の実績は、1,866人が乗車された一方で、特定の停留所に利用が偏り、未利用の停留所も見受けられ、残念ながら令和4年度は、前年度と比べ200人ほど利用者が減少しています。
年間で約600万円の経費がかかる度会町営バス。今後については、皆さまのご利用状況を鑑みて、例えば、運行本数の1本化や未利用バス停の廃止などを含め、新たな運行形態を再考する時期に差し掛かっています。

○令和4年度バス停乗降トップ3

■〔Point〕この機会にぜひご乗車を!7月中は、運賃無料に
度会町営バスが運行するに至った経緯は、「自宅からバス停までの距離が遠く、新たなバス停を設けてほしい」や「利用したい時間帯に路線バスを走らせてほしい」など、地域の皆さまのご要望から誕生し、早くも2年が経過しました。実際には、毎日運行する三重交通路線バスの補完役としての意味合いが強く、1人でも多くの人にご利用してもらうことで、町営バスの存在意義が高まり、今後の存続にもつながっていきます。
そこで、利用機会を広げるために、7月中は町営バスの乗車運賃を無料とします。これまで興味はあるが利用していない人やコロナ禍で外出を控えられていた人もこの機会にぜひご乗車ください。バス停および時刻表はピンク色の折り込みチラシまたは町ホームページをご覧ください。
さらに、バス内にアンケート箱を設置しますので、利用時に気付かれた点など、ご意見やご感想をお待ちしています。皆さまからの貴重なご意見が、今後の運行に反映されることで、より実用的で地域に愛される、町営バスになることを期待しています。

バス停および時刻表は、6月号折り込みチラシで
旅客座席数：10人

■三重交通路線
バスバージョンアップの実績発表　充実の度会町公共交通ネットワーク

○緑色チケットを使うと町内移動が100円に!運行に係る経費は、利用者1人あたり356円
運賃助成券利用者数に関しては、三重交通路線バスを利用時に、町内移動に限り100円で乗車できる緑色チケットの使用枚数を集計した結果です。
このチケット配布は、非常に人気で月平均で200人が利用しています。円グラフのとおり、令和3年度・令和4年度とも同等の利用者数で、大半の人はグッディ前で乗降しています。三重交通路線バスと度会町営バスの運行時間を上手く使い分け、買い物バスとして100円チケットの利用が定着している模様です。

運賃助成券利用者数：

役場や路線バス内でチケットを配布しているよ

○最終便利用者が前年比1.4倍に!運行に係る経費は、利用者1人あたり2,218円
時間帯を延長した三重交通路線バスの最終便乗車人数に関しては、午後8時33分宇治山田駅前発便に乗車される人数を集計した結果です。
部活帰りや塾帰りで帰宅が遅くなりがちな学生の皆さんにとって心強い味方であり、令和4年度は前年度に比べ1.4倍と利用者が増加しています。帰宅時に伊勢市と度会町を繋ぐ貴重な公共交通機関の役割を担い、引き続き運行していきます。

最終便乗車人数：

役場前に午後9時12分到着