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くわな石取祭

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三重県桑名市

石取祭は江戸時代初期に始まり、桑名南部を流れる町屋川の清らかな石を採って祭地を浄(きよ)めるため春日神社に石を奉納する祭りで、毎年8月第1土曜日、日曜日に執り行われています。今年は40台の豪華絢爛(けんらん)な祭車が並び、鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らしながら、町を練り歩きます。
「日本一やかましい祭り」とも言われ、平成28年11月にはユネスコ無形文化遺産に登録された桑名が誇る天下の奇祭です。

6/4(日)『御籤(みくじ)占式』
本楽での祭車の順番を決めるための行事。春日神社拝殿で各町の祭事長がくじを引きます。

7/16(日)『川原祓(かわらばらい)式』
町屋川の川原で、栗石を拾うための行事。祭典後に参加者が献石俵に石を入れ、奉納します。

7/17(祝)『石取祭ばやし優勝大会』
別名石取コンクール。石取祭の保護・後継者の育成のため、鉦や太鼓のお囃子(はやし)を競います。

8/4(金)『おかっつぁん』
試楽(しんがく)前日の夕方、祭りの安全を祈念して、うたいながら春日神社や氏神様などに参拝します。

8/5(土)『試楽(しんがく)』
午前0時、各町の鉦と太鼓が一斉に鳴らされる「叩き出し」が始まり、各祭車が町内を練り歩きます。

8/6(日)『本楽(ほんがく)』
午前2時の叩き出しからスタートし、午後1時から祭車整列、午後6時30分から春日神社で「渡祭(とさい)」が始まります。
※場所の詳細は本紙11ページをご覧ください。

■今年の石取祭では、40台の祭車が、八間通りに集合します。これだけの祭車が揃うのは2015年以来です。本楽が8月6日の正午から始まり、午後3時半ごろには祭車の整列が完了します。40台の祭車が並ぶ姿は圧巻です。
昨年は新型コロナウイルスの影響もあり、参加した祭車は27台で、時間を短縮したり、マスクや消毒など感染対策を徹底したりした上での開催でした。今年はこのように、以前のような姿で祭りを開催できるのも、祭りに関わる人たちの努力があってのことだと実感しています。
昨年の10月から、今年の石取祭開催に向けて、計画を立て、準備をしてきました。町内でケガがなく、安全に、熱中症に気を付けながら、曳廻(ひきまわ)しを行ってほしいと思います。
ぜひ、石取祭へお越しください。

桑名石取祭保存会会長
伊藤 文郎(ふみお)さん

《ココに注目!石取祭》
石取祭車や郷土史研究などをされている桑名石取祭保存会歴史研究委員の小川雅生さんに石取祭の注目ポイントをお聞きしました。
石取祭といえば、やはり鳴り響く太鼓と鉦かねの音、そして豪華絢爛(けんらん)な祭車です。祭車に用いられている彫刻や、装飾は職人が丹精込めて作っており、とても貴重なものなんです。
太鼓の上にかかっている天幕(てんまく)は綴織(つづれおり)、刺繍(ししゅう)、染め、手描きなどさまざまですが、綴織の中でも「爪掻(つめかき)」という技法を用いた天幕は飛びぬけて高価なんだとか。爪で一本一本糸を掻きよせて文様を織りあげ、時間と職人の技がつまった芸術品です。
また、祭車は漆が施され、堅牢で美しく磨かれた鏡のような仕上がりです。漆に描かれた蒔絵も見どころの一つです。
そして、一台一台に龍や虎、獅子など迫力ある彫刻がついています。市有形民俗文化財に指定されている西舩馬町の祭車の彫刻はなんと江戸時代の彫刻家の作品。歴史的価値も高いんです。
「博物館や美術館にあってもおかしくない程価値のある作品を間近で見ないのはもったいない」と小川さんは言います。ぜひ、今年の祭りでは彫刻、装飾にも注目してみてください。お昼の時間帯に行くのもおすすめです。

桑名石取祭保存会歴史研究委員
小川 雅生(まさお)さん

◇第37回石取祭写真コンクール
祭りの諸行事、祭車、飾り金具など祭りの情景写真をご応募ください。桑名石取祭保存会特別賞のテーマは「若さ」「楽しさ」「力強さ」です。また、応募作品は石取祭公式ガイドブックなどに活用させていただきます。なお、撮影時に祭事の妨げとなる行為は、おやめください。
応募規定:対象は、令和5年の石取祭で、本人が撮影した未発表作品に限ります。応募枚数は1人5枚まで。入賞は1人1賞。四切またはワイド四切。 ※画像処理の加工・合成不可
申込:直接または郵送(〒511-8601 中央町2-37)
締切:8/24(木)必着

問合せ:桑名まつり実行委員会(ブランド推進課内)
(【電話】24–1258【FAX】24-2474)

◇石取祭ばやし優勝大会
鉦(かね)や太鼓をたたく石取祭囃子(ばやし)の保護・後継者の育成・技術の向上を目的に開催。子どもの部(中学生以下)、女子の部、一般の部の3部制で行われ、5人1チーム、3分以内で競技を行います。審査ポイントは「技能」「音量」「態度」です。

とき:7/17(祝)11:00~
場所:柿安シティホール(市民会館)

◇石取会館
石取祭の文化を伝えている建物。石取祭の歴史などのパネル展示や、現存する中で最古と言われている四輪地車が展示されています。お囃子体験コーナーもあり、太鼓や鉦をたたく体験ができます。

時間:10:00~16:00
入館料:無料
場所:月・木曜日(7/1(土)~8/7(月)は木曜日も開館)

◇グッズ紹介
[NEW!!]石取祭車キーホルダー
石取祭車の破魔(車輪)をイメージしたキーホルダー。
¥770
販売:石取会館・春日神社

[限定品]扇子
図柄は多度町在住の女流書家(故)江川香竹氏
¥1,800
販売:石取会館・春日神社

[限定品]ミニチュア鉦(かね)ストラップ
石取祭車の鉦をミニチュアで表現したストラップ。
¥1,200
販売:石取会館・春日神社

■石取祭練習期間
7/12(水)~17(祝)各日21:50まで各石取祭参加町内で練習が行われます。ご理解・ご協力をお願いします。
なお、本楽順番表など詳細は石取祭保存会ホームページ(QRコード(本紙PDF版12ページ参照))をご覧ください。

■コミュニティバスの一部区間運休について
運休日:8/5(土)
運休区間:
・東部ルート
第5便(16:00発 桑名駅前~16:48発 有楽町)
第6便(18:59発 有楽町~19:17着 桑名駅前)
・南部東ルート
第3便(16:00発 博物館~16:07発 有楽町)
第4便(19:08発 博物館~19:15発 有楽町)
・南部西ルート
第4便(17:18発 博物館~17:25発 有楽町)

問合せ:MaaS推進室
(【電話】24-1425【FAX】24-1412)

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