桑名市総合医療センター
小児科
馬路 智昭(ともあき)さん
今月のテーマ:地域周産期母子医療センターについて
総合医療センターの新生児集中治療室(NICU)は平成28年に東医療センターに開設され、平成30年5月の新病院移転後、周産母子センターと名前を変え、現在まで多くの早産児やハイリスクの妊婦さんの救急搬送を受け入れて参りました。現在、三重県は令和6年度以降の第8次地域医療計画の策定作業中ではありますが、その中の周産期部会において、今までの当センターの実績を認めていただき、令和6年4月から三重県から「地域周産期母子医療センター」の指定を受けることが内定しています。
一般の人には聞きなれない名前かもしれません。各都道府県は地域の周産期医療体制を整備し、高度な医療とそれを担う人材育成を進めるために周産期センターを指定します。条件は、産科・小児科(新生児科)を備え、周産期にかかる高度な医療行為(母体救命・ハイリスク妊娠、新生児集中治療)を24時間体制で担う医療機関となっており、三次医療圏ごとに「総合周産期母子医療センター」を設置しています。「地域周産期母子医療センター」は一つの総合周産期に対し複数指定することになっています。センター間で連携しながら多くのハイリスク症例の診療にあたることになります。
地域周産期母子医療センター指定を受けた後に、産科病棟に母体・胎児集中治療室(MFICU)の開設をめざします。これにより合併症妊娠、切迫早産、産科的合併症のある人や、胎児異常を認める人に対して人員を集中させ治療に当たることが可能になります。今後も桑員地区のお母さんと赤ちゃんの安全なお産のために、努めてまいります。
問合せ:総合医療センター
【電話】22-1211【FAX】22-9498
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