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自治体の皆さまへ

くまのペンリレー

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三重県熊野市

■これからもずっとこの地で
湊 久美(井戸町)
211人目のペンリレー

私は井戸の中心から車で五分程走った所の瀬戸に住んでいます。結婚後も実家の近くに家を建て、ずっとこの地で暮らしています。朝起きて外に出て、鳥のさえずりを聞きながら花々を眺めるのが、私の一日の始まりです。
病気をしてからは仕事を辞め、今は野菜に花作り・二十年以上続けているソーラン踊りの世話役・絵本の読み聞かせのボランティアなどをしています。
私は兄、姉四人の末っ子で、この地に残っているのは私だけです。
今年、両親の年忌が重なり、コロナが開けたこともあり五月の連休に法事をすることになりました。東京・千葉・大阪・田辺から泊りがけで来てくれた兄、姉達の家族、地元で生活している私の三人の子どもとその家族合わせて十五人が集まりました。他界している兄達に代わって姪や甥達も来てくれました。法事の前後、皆でワイワイ、ガヤガヤ。昔の写真を見て思い出話をしたり、近況報告をし合ったり話はつきませんでした。
姪や甥達にとっても久しぶりの親のふる里。今回の帰省で熊野がより近く感じられるようになったのではないかと思います。
法事とは亡くなった人の供養と共に生きている皆の交流の場をつくってくれるのだと両親に感謝しました。
あちこち傷んでいる実家や離れの家を残してほしいといわれました。この地を離れている人達にとって、この場所、この景色がふる里なんだろうな、と思いました。
これからも色んな方との交流を深めて人生を楽しみながら、この地でずっと、皆のふる里を守っていきたいと思います。

次は久生屋町の大江丈司さんです。

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