文字サイズ
自治体の皆さまへ

[特集]FOCUS ON 菰野町から届けるメッセージ(1)

1/15

三重県菰野町

菰野町から届けたいメッセージ――町からの想いを込めてお届けしている「広報こもの」について今月号では特集します。

◇変わらず情報を届ける広報紙
毎月、各家庭へ町の情報を届けている広報こもの。昭和31年11月に創刊し、今月号で754号を迎えました。これまでページ数の増減やカラー印刷への変更などはありましたが、今日まで変わらず町からの情報を各家庭にお届けしています。今月号では、毎月、菰野町からお届けしている広報こものについて、その歴史や制作の様子をご紹介したいと思います。

◇町の歴史を紡ぐアーカイブ
創刊当時の菰野町の広報は、白黒印刷でページ数も2ページだけでした。伝えていた内容は、合併して新しい菰野町が誕生したことにあわせて町の戸数や人口、行政機構を紹介し、当時開催されていた農業祭や文化祭の様子を文章で伝えていました。
このように町の広報紙は、その時代に町で起こった出来事や主要な事業を常に掲載しており、貴重な記録が詰まったアーカイブとしての役割も担っています。皆さんが今、読んでいるこの広報紙も何十年後か先には、現在の菰野町の様子を窺い知ることができる貴重な資料になっているかもしれません。

◇最低限の経費で紙面を制作
皆さんの手元に毎月届いている広報こものはDTP方式と呼ばれる手法で制作しています。「DTP」とは、「デスクトップパブリッシング」の略であり、パソコン上で印刷物のデータを制作することを表します。広報こものは、取材、紙面編集、写真撮影、レイアウト、デザイン、文章、校正など印刷以外の全ての工程を町職員が担当しています。他の自治体では編集に関わるデザインやレイアウト、取材などを外部の事業者に委託して制作している場合も多いですが、菰野町では自由に構成を考えることができ、入稿期限ギリギリまで紙面を検討できることからこの手法を採用しています。そのため、業務委託に必要な費用も印刷工程のみで済むため、必要経費に関しても最低限で制作することができています。

◇まずは読んでもらうために
どれだけ低コストで制作したとしても、広報紙はまずは読んでもらわなければ意味がありません。「広報紙は家に届くがすぐに捨ててしまう。」そんな声をよく耳にしますが、そうならないよう、まずは観て楽しんでもらえる広報紙づくりを近年では心がけています。文字だけの表現を避け、写真を多用し、アイコンやピクトグラムを活用して目に留まる紙面づくりを進めてきました。時には、写真だけのページで構成したり、雑誌のようなレイアウトで目を惹きつけられないかと試したこともあります。
そして何よりも意識していることは、紙面に登場する人物にスポットライトを当てること。広報こものの紙面の中では、住民の皆さんが主役であり、そのときどきで最も注目してほしい方です。インタビューなどとともに紙面に人物を登場させ、「誰が」「何を」「なぜ」「どういうふうに」行っていて、どのような想いで取り組んでいるのか伝わるような構成で毎月、取り上げています。

◆[CHECK]広報こものバックナンバー
これまでの広報紙をご覧になりたい方は町HPで過去5年間分のバックナンバーを閲覧することができます。また、町図書館2階の郷土資料コーナーでは、過去の広報をまとめた縮刷版をご覧になれます(一部貸出不可)。

◆懐かしのあのコーナー
創刊60年超の歴史の中で、過去に連載されていた懐かしのコーナーの数々を振り返ってみます。
▽歴史こばなし[昭和53年2月号→平成26年3月号]
郷土史家、佐々木一さんに町の歴史の数々を執筆いただいていました。
▽30歳登場[昭和61年4月号→昭和62年3月号]
町内で30 歳となった方々の職業や想いを伝えていました。
▽わが地区紹介[平成19年9月号→平成21年3月号]
区の見どころなど、町内の各区を順番に紹介していました。

◆「広報こもの」制作3つのポイント
▽POINT 01 レイアウト・デザイン
人は、情報の約9割を視覚から得ているといわれることから紙面を一目見て読みたいと思えるレイアウト、デザインを心がけています。アイコンやピクトグラムを織り交ぜ、文字以外での表現も使用して情報が伝わるよう配慮しています。

▽POINT 02 読みやすいフォント
同じ文字でも可読性と認知性が高いUD(ユニバーサルデザイン)フォントを主に使用しています。また、なるべく文字数を少なくし、行政用語を使わず、子どもからお年寄りまで親しみがもてる文章構成を心がけて制作しています。

UDフォントは数字やアルファベットの間口を広くして文字の誤認を防止しています。また、一般書体より文字が大きく設計されています。
※詳しくは本紙P.3をご覧ください。

▽POINT 03 伝わる写真
写っている人の表情や行事の様子などが伝わる写真を掲載するようにしています。特に広報紙の主役となる人物の写真は、撮影時だけマスクを取ってもらって、その人物の人柄が一番表れている写真を採用するようにしています。

◆広報こものができるまで How “Public Information Komono” is made
▽企画
各課からの情報や旬の話題などから特集記事の企画を考え、ページ割とともに伝えるべき内容と企画の方向性を決めます。
▽取材・撮影
現地に出向いて企画書に沿ってインタビューなどを行います。写真もあわせて撮影し、さまざまなカットを多めに撮っておきます。
▽編集・デザイン
取材をもとに紙面をまとめていきます。企画書の内容を微修正しながら、少しでも紙面がよりよく見えるように何度も直します。
▽校正・入稿
複数人で紙面に誤りがないか確認します。確認後はデータを加工して、印刷業者へ入稿し、5日後に町内各所へ届けられます。

完成

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU