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人権尊重都市宣言30周年(1)

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三重県鈴鹿市

人権尊重都市宣言から、今年で30周年を迎えます。「すべての人が人として尊ばれ、基本的人権が保障された明るく住みよい社会の実現」を願い、講演会や劇などの催しをはじめ、地域に出向いての落語や弾き語り、読み聞かせなど、さまざまな手法を用いた啓発活動を通じて、子どもから大人まで、人権に関する正しい理解や知識を深める機会をつくってきました。
しかし、時代の変化に伴い人権問題は複雑化し、インターネットを悪用した人権侵害や性的指向・性自認を理由としたLGBTQに対する偏見や差別、新型コロナウイルス感染症に関する差別など、新たな人権問題も現れてきています。
人権問題の解決のためには、人権について学び、多様性を尊重していくことが重要です。また、「誰か」のことではなく、「誰も」が自分自身のことと捉え、一人一人が密接に関連しているという認識を深めるとともに、自発的に人権を守る行動が必要です。
これまでの取り組みをあらためて振り返るとともに、これからの私たちにできることは何かを一緒に考えてみましょう。

■~30年のあゆみ~
◇1992年8月 人権を考える市民のつどい
コンサートや映画上映、劇などを通じて、人権の大切さや命の尊さを伝える啓発事業を始めました。

◇1993年10月 人権尊重都市宣言
すべての人が人として尊ばれ、基本的人権が保障された明るく住みよい社会の実現は、私たちの強い願いです。
しかし、現実の社会においては、依然として様々な人権侵害の事象が存在しており、今こそ市民一人ひとりが力をあわせ、人権が尊重される住みよい鈴鹿市を築かなければなりません。
よって、私たちは、自らの人権意識を高め、人権尊重の輪を広げるために、ここに鈴鹿市を「人権尊重都市」とすることを宣言します。
1993(平成5)年10月1日 鈴鹿市

◇1998年2月 地区別人権尊重まちづくり講演会
市民の皆さんが気軽に参加し、身近なところから人権問題を考えるきっかけになるよう、地域の公民館などで講演、落語、弾き語りなどの人権啓発を始めました。

◇2000年7月 平和への祈り展
平和の尊さを訴えるため、戦争や原爆などに関する展示や、講演会などを始めました。

◇2001年9月 人権ふれあい劇場
親と子、友人同士など、演劇を通じて親しみながら人権について考える機会をつくるため、始めました。

◇2013年11月 じんけんフェスタinすずか
人権意識の高揚、反差別意識を醸成するため、人権問題に関する講演会や小・中学生の人権作文の朗読などを行うイベントを始めました。

◇2020年9月 若い世代への啓発パネル展示市内の高校から協力を得て、高校生が人権を考えるきっかけづくりとして、女性・子ども・障がいのある人・外国人・性的少数者など、主な人権課題をテーマにしたパネル展示を始めました。

鈴鹿市では、地域に根差した人権啓発活動はもちろん、近年では若い世代に対する啓発にも力を入れています。
人権尊重都市宣言から30年が経過した今、人権や差別の捉え方が大きく変化する時代となり、ハラスメントやLGBTQなど、今まで見えてこなかった課題が当事者からの声によって、見えるようにもなってきました。
人権課題の解決のためにも、時代の変化に合わせた柔軟で効果的な啓発活動の実施を期待しています。

鈴鹿市人権擁護に関する審議会
会長 伊藤裕(いとうひろし)さん

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