人権尊重都市宣言30周年(2)

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■人権問題に対するまちのみんなの声
普段はなかなか自分で考えて意見したり、相手の意見を聞いたりすることがない人権問題。時代の移り変わりとともに変化してきた最近の人権問題について、皆さんの思いを聞いてみました。

◇LGBTQ
性的少数者といわれる同性愛者、両性愛者、心身の性が一致しない人、性的指向や自分の性が分からない・決めない人などの中には、心無い偏見や、不適切な扱いを受けている人がいます。

・生き方も考え方も性別も個人の自由で、他人がとやかく言うものではない。社会全体で認め、受け入れることが大切だと思う。(70代男性)

◇インターネット、SNS
インターネットやSNSで個人情報の書き込みによるプライバシーの侵害、特定の個人を対象とした誹謗中傷や差別、いじめなど、人権に関わるさまざまな問題が発生しています。

・子どもが中学1年生で、スマホを使っている。SNSなどにはデマや誹謗中傷などもあるため、心配している。トラブルに巻き込まれないよう、正しく使ってほしい。SNSの使い方など、しっかりと教育を受ける場があれば良いと思う。(30代男性)

◇外国人、多文化共生
言葉や生活習慣、文化、宗教などの違いから、学校や職場、地域社会といった日常生活の場面において、外国人というだけで偏見を持たれたり、差別的な言動を受けたりしている人たちがいます。

・子どもが通う学校は外国籍の子が多く、保護者への連絡は、対応する母国語に翻訳されている。このような取り組みは、子どもも親も安心できるし、共生するうえで良いことだと思う。(40代女性)

◇身近な人権
子ども同士のいじめ、高齢者や障がいのある人への差別、同和問題など、私たちの身の回りには、数多くの人権問題があります。最近では、職場でのハラスメントや新型コロナウイルスに関連した差別なども問題視されています。

・小学校のとき、発達が遅く、言葉が上手く話せないクラスメートがいたが、みんなで仲良く遊んでいた。お互いを認め合うことで、良好な関係を築くことができる。(中学3年生女子)

◇データで見る「人権意識」
市が主催するイベントで人権に関するアンケートを実施しました。結果から皆さんの人権問題への意識が見えてきました
。
※令和5年平和への祈り展(103人)、令和5年人権ふれあい劇場来場者(462人)によるアンケート調査

Q.どのような人権問題に関心がありますか。
女性、子ども、高齢者、障がい者やインターネット上での人権問題に関する関心が高いことが分かります。

Q.人権三法を知っていますか。
平成28年に施行された、障がい者・外国人・被差別部落出身者に対する差別の解消に向けた3つの法律の総称です。言葉では聞いたことがあっても、内容について知らない方も多く、知っている人は2割にとどまりました。

Q.一人一人の人権が守られていると思いますか。
感じる・ある程度感じると答えた方が4割、一方で感じない・あまり感じないと答えた方が2割、どちらとも言えない・分からないと答えた方が2割近くであり、人権啓発活動の必要性が表れています。

■一人で抱え込まず相談を
◇直接相談
・人権政策課(平日8時30分～17時15分)
・人権擁護委員会(日時・場所は広報すずか毎月20日号掲載)

◇電話相談
・みんなの人権110番(全国共通人権相談ダイヤル)【電話】0570-003-110(平日8時30分～17時15分)
・こどもの人権110番【電話】0120-007-110(平日8時30分～17時15分)
・女性の人権ホットライン【電話】0570-070-810(平日8時30分～17時15分)
・外国語人権相談ダイヤル【電話】0570-090911(平日9時～17時)

◇インターネット・LINEで相談
・インターネット人権相談窓口【HP】https://www.jinken.go.jp/
・SNS人権相談(LINE)検索ID「@snsjinkensoudan」を友だち追加

人権尊重都市を宣言してから30年が経過しましたが、時代の変化に伴い、新たな人権課題も現れ、人権啓発の重要性が一層高まっています。「人権」は、人が幸せに生きていくために守られるべき権利です。
不当な差別や偏見などに遭って悩んでいる方は決して一人で抱え込まず、ご相談ください。
地域振興部　部長　竹下直哉(たけしたなおや)

今回の特集に関するご意見・ご感想は
人権政策課【電話】382-9011【FAX】382-2214【E-mail】jinkenseisaku@city.suzuka.lg.jp