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菅島灯台が150周年を迎えました

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三重県鳥羽市

菅島灯台および安乗埼灯台が明治6年の初点灯から150周年を迎え、さまざまなイベントや展示を実施していきます。今回は、菅島灯台の歴史と10月に行われるイベントを紹介します。この機会に歴史的建造物である菅島灯台を訪れ、そこから見える絶景をぜひお楽しみください。

■菅島灯台の歴史
古来、菅島周辺では難破する船が多く、当時の船乗りたちから、「鬼ヶ崎」と呼ばれ恐れられる岩礁が多くあったため、菅島のしろが崎に延宝元年(1673)にかがり火をたいて目印とする「御篝堂(おかがりどう)」が建てられました。その後、菅島灯台が明治5年(1872)1月にイギリス人技師のリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計、監督で着工され、大工や土木作業員など多くのかたの協力により約1年後に完工されました。菅島灯台は志摩市の阿児町神明の土で作成したレンガを使用し建てられた日本初のレンガ造りの西洋式灯台です。レンガの長い面と短い面を交互に積む「イギリス積み」が採用されており、明治時代初期の当時としては最先端技術であり現在も当時のまま存在する価値は大きいです。現存するレンガ造りの灯台の中で日本最古のものとして、「日本の灯台50選」に選ばれています。一説によると、明治6年(1873)の竣工式には西郷隆盛をはじめとする多くの政府高官が列席したと言われています。
江戸時代のころ、「御篝堂」は鳥羽藩が管理しており、任命された専門の者が火を守ったとされています。小屋の番人は常時二人で見守りを行い、家族とともに住んでいました。灯台ができてからは、灯台職員が宿舎に交代で住み込み、灯台の管理をしました。昭和34年に「自動点灯スイッチ」が取り付けられたことを契機に職員はいなくなり、菅島灯台にカギがかかるようになりました。

■菅島灯台150年ヒストリー
延宝元年(1673)…かがり火をたいて目印とする御篝堂(おかがりどう)設置
明治5年(1872)…英国人技師R.H.ブラントンにより着工
明治6年(1873)…完工・菅島灯台初点灯
昭和34年(1959)…自動点灯スイッチ設置により無人化
平成21年(2009)…経済産業省から近代化産業遺産に登録(写真左)
平成22年(2010)…文化庁から登録有形文化財に登録
令和4年(2022)…文化庁から国の重要文化財に指定(写真右)
※写真は本紙参照

問合せ:観光商工課観光係
【電話】25-1157

■伊勢志摩の灯台150周年記念イベント
灯台が持つ歴史や建築物としての価値、灯台周辺の豊かな自然環境の魅力および地域の文化を発信するための記念イベントを開催します。そのほか、展示や記念グッズのプレゼントもありますのでぜひお越しください。

◇スケジュール

◇その他イベント
・伊勢志摩の灯台VR体験
・150周年記念グッズの配布(数量限定)
・灯台の歴史パネル展示

◇海上保安庁音楽隊
海上保安庁音楽隊は、音楽の演奏を通じてみなさんと親交を深め、海上保安庁の活動に対するご理解をいただくとともに、海上保安庁職員の士気の高揚をはかることを目的として昭和63年に発足しました。国家行事での奏楽、海上保安庁の式典などにおける演奏を通じて、海上保安庁のPR活動を行っています。今回は海上保安庁音楽隊から6名でのアンサンブル演奏をお届けします。

問合せ:第四管区海上保安本部
【電話】052-661-1611

■150周年記念展示
場所:伊勢湾フェリー・鳥羽フェリーターミナル(鳥羽三丁目1484-111)
期間:10月1日(日)~10月31日(火)

場所:斎宮歴史博物館(明和町竹川503)
期間:10月7日(土)~11月26日(日)

問合せ:鳥羽海上保安部
【電話】25-2303

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